ss付きで振り返る FF14 漆黒のヴィランズpart20

今回から漆黒のヴィランズ パッチ5.1のメインストーリーに入っていきましょう。

 

 

生命の揺らぎ

助っ人に連絡を取り、現在の戦況を確認すると言っていたタタル。

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再び彼女のもとを訪れると、「いいところに、お越しくださいまっした!」と、何やら進展があったのかと思いきや…。

 

日常業務を続けながら助っ人との連絡を試みているが、そちらはうまくいっていないようだ。ただ、エオルゼア同盟軍からは報告を受けることが出来たようで、ギムリトの前線は以前と変わらず帝国の動きは見られないらしい。

ということで、「静かなうちに例の約束…」を。

第一世界での出来事を詳しく聞かせてほしいというタタル。フ・ラミンもミンフィリアの話を聞きたがっているということなので、ロウェナ記念館のテラスへと向かう。

 

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私よりも長い時間をミンフィリアと共にしてきたタタル、そして育ての親であるフ・ラミンにとっては辛い話だったかもしれない。

 

「ミンフィリアさんが遺した、希望の灯火は、

 そのリーンという子に託されたのでっすね…」

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寂しそうにつぶやくタタル。

 

「リーン…

 過酷な運命を背負って生まれながら、

 それでもなお、ミンフィリアの想いを継いで歩んでくれた子…」

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「きっと、あの子も嬉しかったと思う。

 だからこそ……安心して、力を託すことができたんだわ」

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「私がリーンに会うことは、とても叶わないでしょうから、

 あなたから伝えてあげて…

 ただ一言、「ありがとう」と…」

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フ・ラミンも決して全てを受け止められている訳ではないでしょう。それは、5.1メインストーリー終了後の「小さな旅路」というサブクエストで語られていますね。

 

「お、ちょうど、話も終わったところか?」

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そう言って現れたのは「暁の血盟」のリオル。

彼には助っ人との連絡をお願いしていたようなのだが、一向に通信が繋がらないらしい。そこで、帝国属州の潜入し距離の近い場所から通信を試みるという。その報告と、クルルが私たちを探していると教えてくれる。

 

石の家に戻り賢人たちの診察をしているクルルを待つ。

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ほどなくして現れたクルル。

彼女によると、賢人たちは変わらず昏睡状態が続いているが、少し変化が見られるらしい。その変化とは…

 

「微かにだけれど……みんなの肉体に残るエーテル

 つまり、魂以外の生命力とでも言い換えればいいかしら。

 そこに揺らぎが見られるの」

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今すぐにどうこうというほどの変化ではないらしいが、その揺らぎには個人差があり倒れた順番が早いものほど揺らぎが大きいようだ。

 

「これは推論に過ぎないけれど、

 魂と肉体の結びつきが、弱まりつつあるのかもしれないわ」

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こんな症状は初めてのため、結びつきが途切れてしまった場合どうなるのかわからない、だが「決していい結果になるとは思えない」と語るクルル。

幸い揺らぎはまだとても小さい。クルルはマトーヤと連携して、肉体を保持する努力を続けるようだ。

 

「 だから、その間…

  あなたには彼らの魂を帰還させる方法を探してほしいの」

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クルルの見立てによると、「魂の帰還」を実現するためには召喚術の要となっている水晶公の協力が不可欠らしい。そのため、まずは肉体の変化に関する情報を携え、第一世界へと戻り、水晶公たちと話し合う必要がありそうだ。

 

賢人の肉体の情報を携え、第一世界へと戻った私は水晶公を訪ねる。

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水晶公は過去の研究結果を洗い直していたようだ。サンクレッドを喚び出して以降は帰還方法を最優先で探していたらしい。

ともあれ、状況報告を兼ねて全員を集め話をすることになった。

 

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集まったのはアルフィノ、アリゼー、ヤ・シュトラ、そして少し遅れてウリエンジェの4人。リーンとサンクレッドは「無の大地」の調査に注力したいということで今回は欠席のようだ。

彼らに肉体の変化について説明する。

 

「生命力に揺らぎ、か…」

「魂であるこちらの私たちには、

 今のところ、異常は視られないわね…」

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今のところ実感できるような変化は起きていないようだが、「この状態を維持し続けられる確証はない」と話すヤ・シュトラ。

ここで、水晶公が私たちを召喚した召喚術に関して説明をしてくれる。

 

そもそも優秀な魔法使いではない水晶公は、大規模な魔法を用いる際にクリスタルタワーの機能とそのエネルギーを用いているという。

私たちを喚んだ術も例外ではないらしく、遠い未来で確立され、彼を第一世界へと送った機能を四苦八苦して転用したらしい。

世界の壁に対象者が通れるだけの穴をあけ、クリスタルタワーに引っ張ってくる。私以外は想定外の召喚だったため、その穴が完璧に開けられず魂だけの召喚になった。

そして最後に…

 

「…私はもう、どんな役目を背負っていても、

 生きることを投げ出さない。

 あの海の底まで救いにきてくれた、あなたに誓って…

 今回の件だって、何が何でも解決法を探してみせる」

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「だが……もしそれが間に合わず、

 皆の身に危機が迫るようなことがあれば…

 当初の方法を選ぶことも、ためらわないでくれ」

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そう言葉にした水晶公。

”当初の方法”ということは、彼が死ぬこと…

その言葉に不満を抱いたのはアリゼー。歩み寄った彼女は水晶公にデコピンをした。

 

「いきなり、何を…!」

「「もし」の話でも、気に食わなかっただけよ。

 それで生き延びたって、あの人が悲しい顔するなら、

 最低最悪のやり方だわ!」

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これに対して「ほうぼうから愛されて大変ね、英雄さん?」とヤ・シュトラ。

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2人をからかって少し笑うと「そろそろ議論に戻りましょうか」と、ヤ・シュトラが話し出した。

 

検討すべきは不完全な事例ではなく、完全な成功例。つまり私です。

注目すべきは魂と肉体の転移だけでなく、装備や持ち物を含む物質を伴い、次元の狭間を越えている点だという。

テレポに代表される転移魔法は、事故の延長線上に物質を置くことで転移を実現している。その鍵となるのが「これが自分の物である」という認識なのだそうだ。

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つまり「賢人たちの魂」を「自分の物」と認識すれば、原初世界に持ち帰ることが出来るということになる。

「そんな簡単に他人を物だなんて思える?」というアリゼーの懸念にも、「魂を何らかの物質に収めてしまえば話は別」とウリエンジェが答える。

元々アシエンを捕らえるために創られた「白聖石」であればそれが可能。

問題は収められた魂を安全に維持する方法、そして肉体に移し替える方法だ。

 

「魂の維持と、移し替えか…。

 であれば、私からも提案できることがありそうだ」

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そう言葉にした水晶公。

イクランドにある「始まりの湖」の対岸に、かつてエルフたちが築いた宮殿があるらしい。そして、そこには風変わりなン・モゥ族の隠者が住んでいるらしいのだが…。

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かつてフッブ―ト王国の宮殿に出入りしていた魔導士で、特に「魂」に関する研究で知られていたようだ。

水晶公も罪喰いの対策に関して協力を仰ごうと接触を試みたことがあったらしいのだが、使い魔をけしかけられて交渉にならなかったと語る。

「隠者殿に、知恵を借りてみてはどうだろう?」という水晶公の言葉に従い、隠者の住む宮殿「グラン・コスモス」へと向かう。

 

魔法宮殿 グラン・コスモス

「グラン・コスモス」は湖の対岸、サレン郷から衛兵団に準備してもらった小舟で進むことになった。

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ウリエンジェは白聖石の生成準備とサンクレッド、リーンへの状況報告のため今回は別行動。

以前水晶公が隠者に接触を試みた際には、宮殿に立ち入るやいなや使い魔の攻撃を受けたらしい。水晶公は「それを承知で正面突破といこう」と提案してきた。ヤ・シュトラはこれに同意のようで…

 

「己の魔力を注いだ「作品」であればこそ、

 その使い魔を上回る者が現れれば、興味を抱く。

 それが、魔法の道を歩む者……魔道士という人種だもの」

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加えて、相手の性格や隠遁の理由もわからない以上、対面出来たところで交渉は出たとこ勝負。ならば少しでも興味を持ってもらえるよう、使い魔を徹底的に打ち返してやろうと水晶公は語った。

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やる気満々の水晶公。「あなた、ずいぶんと楽しそうね?」と茶々を入れるアリゼーだったが…「ふむ、アリゼーもクロロと共闘できるときは、気合の入り方が段違いだ」とアルフィノに後ろから刺される結果となった。

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さて、冗談はここまで、「お望みの冒険が、たっぷり待ち構えているわよ?」というヤ・シュトラの言葉で「グラン・コスモス」へと出発する。

 

今回は選択できるメンバーが少ないですが、いつも通りフェイスを使用。さて、皆さんのお声を聞いてみましょう。

 

水晶公

確かにこれも、冒険と言えば冒険か…。

ともかく、宮殿に突入してからの指示は任せよう。

あなたが望むなら、大抵の役割はこなしてみせるさ。

アルフィノ

大きな戦いの後の、小さな冒険…

ふと、以前に君やアレンヴァルドと共に探検した、

スカラの水没遺構のことを思い出したよ。

アリゼ

ほ、ほら、お喋りはおしまい!

さっさと宮殿に向かうわよ。

使い魔だろうが何だろうが、みんな蹴散らしてやるわ!

ヤ・シュトラ

使い魔といえど、腕の立つ魔道士が命を吹き込んだ存在なら、

へたな魔物を凌ぐ力を有していてもおかしくない。

じっくり観察したいけど……その余裕はないかしらね。

 

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まさかの隠者殿自らのお出迎え…では無さそうです…。

 

「去れ…!

 命惜しくば、ただちに立ち去るがいい…!」

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そう警告して飛び去っていく隠者を追いかけ先へと進む。

隠者が操る甲冑や武器を蹴散らし辿りついた先には…

 

「力づくというのは不本意ではあるが…仕方あるまい…」

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隠者の言葉に「やれやれ、荒っぽい交渉が始まりそうだ…」と言葉を漏らす水晶公…対してアリゼーは「そういうの得意だから任せてちょうだい」と乗り気のようだ。

難なく退けるが、隠者には逃げられてしまう。

 

再び先へ進むと見事な庭園が広がっていた。

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「エルフ文化が誇る迷宮庭園だ」と水晶公…。

 

庭園の先で待ち受けていたのは…

 

「リャナンシーよ…!

 この者らを排除するのだ…!」

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たしかアイルランド伝承の妖精でしたっけ?

リャナンシーも撃破し先へ進む。

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幻影たちがお食事中…

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勿論、絵画たちも隠者の力で実体化…

中央のひときわ大きな絵画はレイクランドの初代王トルスウィルなのだそうです。

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「どうせなら、この幻影たちにも、戦う力を与えておくべきだったか…?」と漏らす隠者。そんな言葉をよそに最奥へと辿りついた私たち。

 

「あくまでも去らぬというのなら

 我が自慢の使い魔「ルゴス」と踊っていただこう…!」

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ダイの大冒険」に出てくるフレイザードっぽい…と思ったのは私だけではないはず…。

まぁ、フレイザードは炎と氷が半々でしたが…w

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使い魔のルゴスを倒すことで「グラン・コスモス」の攻略は終了。

 

「なんともはや、自慢の使い魔までもが倒されるとは…」そう言って近づいてくる隠者。

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次の瞬間…隠者は煙に包まれ…本来の姿を現した。

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ン・モゥ族っぽくないなぁとは思っていましたが、魔法で姿を変えていたんですね。

 

「宮殿に住まいし隠者…「ベーク=ラグ」殿とお見受けする」

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「我々は招かざれる客だろう」と言葉にしながらも、手荒な歓迎には全力で応じさせていただいたと水晶公。そして、戦いは本意ではなく助力を「お願い」に来たと話す。

 

「…お願い…だと?」

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「お願い」に弱いン・モゥ族。

ベーク=ラグにも「な、なんとも抗いがたき甘美な響き…!」と効果は絶大。その言葉を投げかけられたくないために、この宮殿に隠遁しているようだ。それに加えて「ワシはヒトの悪意に絶望し」という言葉から何やら事情があるようだが…。

 

ここでアルフィノがここぞと言わんばかりに「重ねてお願い」と「話だけでも」と押しの一言を告げる。

その言葉にベーク=ラグは…

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発狂した…。

 

「本当に話を聞くだけ…?

 それくらいなら…

 いいや、やっぱりダメだ、誓いを立てたのだ!」

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どうやら過去に裏切り者の宮廷魔導士に知恵を貸したことで、多くの犠牲が出る事態が起きたらしい。彼にも彼なりの理由があるだろうが、「決して知恵を悪用しないと誓う!」という私の言葉に…

 

「我が知恵を、仲間の命を救うためだけに使う、と…?」

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その言葉にうなずくと、「よ、よかろう…」と遂に折れるベーク=ラグ。もちろん相応の「対価」を支払うことも約束した。

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話はクリスタリウムに戻ってからということで、ベーク=ラグを連れ帰路につく。

 

ベーク=ラグの見立て

「…まさか、おぬしたちが、夜に闇を取り戻していたとは…。
 それに加えて、異界からの来訪者だと…?」

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遅れて到着した私が「星見の間」へ入ると、ベーク=ラグがそう呟いた。すでに水晶公から私たちの素性や目的を聞いたようだ。

「これまで語った言葉に、嘘偽りはないと誓おう」と水晶公。

 

「魂について長年に亘り研究してこられたあなたなら、

 彼らの魂が、この世界の者と根本的に異なることが、

 おわかりになるのではあるまいか?」

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そう言葉を続けた。

 

「確かに…戯言と退けたくなる話だが、

 なるほど、よくよく注意して観察してみれば、

 魂の濃さも尋常でなく、肉体を持っておらぬこともわかる」

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ベーク=ラグはそう語り、こちらの話を信じてくれたようだ。

今聞いた情報だけでも、「話を聞く」ということの対価として十分だと話し、さらに「光に覆われた空に闇を取り戻してくれたというなら」と知恵を貸してくれることになった。

 

「もう少し詳しい話を」ということで、白聖石に魂を入れ、元の世界に持ち帰る計画について説明をする。

 話を聞き終わったベーク=ラグは「アイディアは悪くない」と答える。ただし、活性化した状態で固定されている魂を白聖石に収めると、不安定な状態になりかねないと懸念を示した。

 

「魂が活性化していることが問題というなら、その逆…

 その逆……一度、魂を不活性化させることができれば、

 安全に白聖石で運ぶことができると?」

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ヤ・シュトラの疑問に「理屈の上ではそのとおりだが…」と答えるベーク=ラグ。魂は簡単に活動を停止させられるものではない…。

続けて「「魂が不活性な状態」って、どういうことなの?」とアリゼーからも質問が飛ぶ。

ベーク=ラグによると、今のアリゼーたちは活性化している状態、魂がエーテルを引き寄せて、形まで形成されている状態を活性化の極みとした場合、その逆が不活性となる。魂が周囲に影響を及ぼさなくなり、体が意のままに動かない、心身から活力がなくなった状態をさすようだ。

 

話を聞いたアリゼーが呟く。

 

「体が動かない…活力がない、か…。

 それってなんだか、「旅立ちの宿」の…

 罪喰いになりかけた彼らみたいだわ」

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「…なるほど、罪喰い化か。

 停滞の光によって侵食された状態だと考えれば、

 その魂は究極的に不活性化した状態とも…」

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「思案のみでは、正答へと至ることはできんようだ」と、旅立ちの宿へ連れて行ってほしいと申し出る。

ヤ・シュトラは白聖石の生成準備でウリエンジェと合流を、水晶公もそちらの方が手伝えることがありそうだと、「旅立ちの宿」へは4人で向かうことになった。

 

「旅立ちの宿」に到着した私たち。「一番重篤な患者に会いたい」というベーク=ラグの言葉通り、ハルリクの元を訪れる。

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ハルリクをはじめ「旅立ちの宿」の患者は体内エーテルが停滞の光によって侵されている。それによって魂と生命力の源たるエーテルが不活性化しつつある状態…そして、その果てが「罪喰い化」。

天を覆っていた光は退けた、「これ以上、患者たちのエーテルが光に偏ることはないはず」とアリゼーが言葉にするが、「…その事実も、否定はせんよ」とだけ答えるベーク=ラグ。

そして、「ひとつ試したいことがある」という。 

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彼が創り出した”秘薬”を症状の重さに関わらず、患者に与えてほしいという。一時的に体内のエーテルを活性化する作用があるらしく、騎士たちの生命力を底上げするために作ったらしい。どうやら過去に悪用されたのはこの”秘薬”のようだ。

 

ともあれ、患者たちに薬を投与して回る。

一部の患者には体温の上昇や身体機能の改善と言った反応が見られたが…重篤な患者には特に何も変化は現れなかった。

 

ふむ、やはりな…

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そう呟くベーク=ラグ。この結果は予想出来ていたようだ。

光が払われたことで、これ以上停滞の光に蝕まれることはなく、自浄作用で少しずつ症状も改善している。

 

「しかし、体内エーテルには、ふたつの種類がある…」

 

肉体を活動させる源となる「生命力」と、精神を活動させる源となる「魂」。

”秘薬”で活性化できるのは「生命力」のみ。魂まで不活性化しつつあるハルリクのような重篤な患者には”秘薬”は作用しないらしい。

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自浄作用によって症状は少しずつ改善するが、完全に意識を取り戻すまでにどれほどの時間がかかるかわからない。

 

「罪喰い化しないだけマシ……とは言えないな。それで、本当に助かったのかと問われれば…」とアルフィノ。

続けて「そんな…そんなの、簡単に受け入れられないわよ。このままでいいなんて…私は言えない」とアリゼーが言葉にする。

 

「…どうにか、できないでもない。

 いや、むしろ本来の目的である魂の帰還法を探るためにも、

 彼らの治療を試みるべきであろうな」

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大切なもの

「少し、昔話をしよう…」

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そう切り出したベーク=ラグ。

かつてフッブ―ト王国に仕え、強化魔法の一種として体内エーテルの活性化を研究していた。先ほど「旅立ちの宿」の患者に配った秘薬もその産物なのだそう。

体内エーテルの活性化に関する研究成果の中には「生命力」だけでなく、「魂を活性化」する術も含まれていたらしい。

 

「その術なら、ハルリクたちも回復できると?」問うアルフィノにベーク=ラグは答える。

 

「世界が「光」に覆われていた頃なら、

 焼け石に水で、罪喰い化を止めることはできなんだろう。

 だが、今ならば、回復の可能性は大いにある」

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その魔法は少し特殊らしいが…

 

「具体的に何をすればいいか教えてちょうだい。

 今は小難しい理論を聞くより、はやく実践をしたいの…!」

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「必要ならなんでも取ってくるし、何でもやってみせる」、ハルリクをはじめ「旅立ちの宿」の患者たちへの思い入れが強い彼女、”少しでも可能性があるのなら”という逸る気持ちを抑えきれない様子。

 

魔法には仲介役となる魔法生物「ポークシー」が必要らしく、それを創るためには良質な「水」と「粘土」、そしてピクシーの魔力が込められた「妖精のランプ」が必要になるらしい。

 

アリゼーとアルフィノはイル・メグへと向かい「妖精のランプ」と「甘き霊水」を、残った私は「良質な粘土」を探してくることになった。

 

「良質な粘土」ということで、アム・アレーンの地層に詳しい彼らを頼ることにした。

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ユールモア軍に壊されたトロッコとタロースの修理を行っていた彼ら、その作業もようやく終わったところらしい。

ロッコだけなら自分たちだけで何とかなるところだが、タロースに関してはチャイ・ヌズが協力し、残っていたダイダロス社の資材を分け与え、更に修復のアドバイスもしてくれたらしい。

 

「近況報告も、ここらへんにしておこう。

 ここを訪ねてくれたのも、きっと何か用事があるんだろう?」

 

そう尋ねるマグヌスに事情を説明する。

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彼らは需要がないので掘ることはしないらしいが、この辺りでも粘土は採れるようだ。

何でもナバスアレンが栄えていた頃には、北のビラン大鉱山周辺で採取した粘土を使ってアドベレンガという建材を作っていたらしい。

その情報をもとに「良質な粘土」を探しにビラン大鉱山周辺へと向かう。

 

「良質な粘土」を採取して戻ってくると、アルフィノとアリゼーは既に「妖精のランプ」と「甘き霊水」を入手して戻ってきていた。

「ピクシーたちを相手取って、こうも順調に戻ってくるとはな」とベーク=ラグも少々驚いているようだが…。

 

活性化魔法を行う術者にはアリゼーが立候補した。

 

「私は、ハルリクやみんなを罪喰い化の苦しみから解き放つと、

 そう心に誓って、この世界で冒険をしてきたわ。

 この手で、彼らを救えるのなら…」

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活性化魔法は術者の対象への理解が肝心らしく、相手を知っていればそれだけ成功率も上がるようだ。彼らを救いたいと強く願い、己が時間の多くを、彼らのために割いてきたアリゼーが適任かもしれないとベーク=ラグは話した。

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「良質な粘土」と「甘き霊水」、そして「妖精のランプ」を混ぜ込んだ粘土。これを豚の形に成型するらしいが…「とびきり、かわいく…な」とベーク=ラグは付け加えた。

出来上がった作品は…

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んー…豚?

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アリゼー、君の作品は…昔から、独創的…フフ…」と笑いをこらえきれないアルフィノ。

だが、デキの良し悪しは関係ないらしく、アリゼーが「とびきりかわいい豚」であると認識していれば問題ないらしい。

ともあれ、後は魔力を注ぐだけだ。

 

「豚は飛ばず、土は起きず、命分かたれぬのが理なれど、

 我が生命の力よ、今ひととき理より離れ、

 空飛ぶ豚とならん…」

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出来上がった使い魔ポークシーに「ふむ、なかなかのデキではないか」とベーク=ラグ。ポークシーには既に魂を活性化させる強化魔法が備わっているらしく、後は自身の魔力を注ぎ込み、名前を呼んであげればいいようだ。

 

「うん、決めたわ…やってみる!

 いきなさい、アンジェロ!」

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光に包まれるハルリク…

そして…

 

「オ母サン…ボク、ハ…」

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ただ一言、紡ぎだすように呟き…涙を流した。

 

「空想を現実に変える。

 その強き想いは、彼女だけのものではあるまい。

 ここにはおらぬ誰かから、アリゼーが継いだものに違いない」

 

ベーク=ラグによれば、ハルリクの魂から温かな力を感じるようで活性化魔法は成功したらしい。慎重に進める必要はあるが、このまま活性化魔法を行い続ければ、いずれ完治するだろうと話した。

そして、停滞した魂が活性化する過程を確認したことで、真逆の現象についても、見えてきたことがあるようで、「魂の不活性化」を行うための理論構築にも繋げられそうだという。

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アリゼーはできるかぎり患者たちの治療を続けるということで「旅立ちの宿」に残り、私たちは一度クリスタリウムへ戻ることにした…が…。

 

「アルフィノさん、クロロさん!

 よかった、ここまで探しに来た甲斐があった…!」

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突然訪れたのはカイ・シル。

「まさか、ユールモアで緊急事態でも!?」と構えるアルフィノ。

どうやらそうではなくドゥリア夫人の依頼で私たちを探していたようだが…。

 

「ひょっとすると、ユールモアの未来に関わるかもしれないので」

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そう話すカイ・シルの言葉に私とアルフィノは行き先をユールモアへと変更した。

 

                                to be continued...

 

後述

さて、今回からパッチ5.1のメインストーリーに入っていきました。

 

原初世界と第一世界、肉体と魂の分かたれたままの賢人たちを、安全に原初世界へと還すために奔走しています。

 

5.1はメインストーリーよりも「NieR」コラボであるアライアンスレイド「YoRHa: Dark Apocalypse」の方が主軸となっていますので、追加されたメインストーリーは短めですし、盛り上がりもあまりありませんね。と言っても、5.2に繋がる大事な場面もちょこちょこあるので見逃せません。

 

さて、次回はカイ・シルと共に向かうユールモアでのお話。一体何があったのか…。

 

今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。


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