こんな時期なので読書でも

緊急事態宣言が出され、外出自粛が要請されて1週間。

私の住む福島県でも集団感染などにより40名弱の感染者が確認されています。「田舎だからまだ大丈夫だろう」そう考えていた私ですが、同じ街で感染者が出たことで認識の甘さを痛感しました。

 

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さて、外出自粛期間中の過ごし方として、今回は読書を取り上げてみようかと思います。

読書の目的は様々あるでしょうが、私の場合は”ひまつぶし”である場合がほとんどです。故にビジネス書や啓発本などは読んだ記憶がありません。

今は電子書籍が一般的ですが、そうなる以前は書店で目に止まった表紙を見て”ジャケ買い”なんかもしていました。

 

今回は何冊かゆる~く読める、ジャンルの違う書籍を紹介してみようかと思います。気になるものがあればぜひ手に取ってみてください。

 

1.「吉田の日々赤裸々。1~3」 吉田直樹

  

さて、書籍の分野でもゴリゴリとFF14を押していきましょう!

私たちFF14プレイヤーには”吉P”の愛称でおなじみですが、新生FF14のP/D、スクウェア・エニックスの取締役を務める吉田直樹さんが「週間ファミ通」にて連載されていたコラムの書籍版です。

FF14をプレイしている方はもちろん、そうでない方にも読んでいただきたい1冊です。

MMORPGに限らず、オンラインゲームはリリース直後が一番重要で、所謂”根性版”と言われる旧FF14は大失敗しました。

ゼロからではなく、マイナスからのスタート。大失敗したプロジェクトを立て直す過程を、そして”成功”と言っていいであろう現在の状況までを包み隠さず書き綴っています。

苦労話や小難しい話だけではなく、脱線した話やゲーム業界についての話もあります。

ゲーム業界に興味がある方はもちろん、どんな業種でもプロジェクトの立て直しは起こりうる事柄ですから参考になるかもしれません。

お客様(顧客)に対する姿勢や、軽そうに見える外見とは裏腹に熱意を、愛をもって仕事にあたる姿勢には感銘を受けます。

 

2.「西の魔女が死んだ梨木香歩

 

不登校になった少女と「西の魔女」。少女のおばあちゃんが一緒に暮らした1か月弱の物語。

死という重いテーマも扱っている本作だが、とても暖かくホッとする作品。それもこれも、優しくも芯のある言葉で、時には厳しく主人公を導く「西の魔女」という魅力あふれる人物の存在があるからだと思います。

決して押しつけがましくはなく、生きていく上で大切なことをそっと優しく教えてくれる。そんな物語です。

 

学生の読書感想文用の書籍としても紹介されているようで、主人公の少女と同年代の方にもお勧めしたいですが、大人になった今だからこそ感じられることもあると思います。

 

 3.「百年法 上・下」 吉田宗樹

 

 

「不老不死が実現した日本」

この小説はもちろんフィクションで、SF、サスペンス、アクションもりもりのエンターテイメント作品なのですが…色々と考えさせられました。

生に対する執着、死に対する恐れ。近未来の日本を舞台に描かれる物語がとてもリアルに感じられる作品です。。

不老化し生きる時間を延ばす技術と、相反するかのような”生きること”を制限する生存制限法、通称「百年法」。施術を受けた者は100年後に生存権を含むあらゆる権利を放棄しなければならない世界。

そんな世界だったら自分はどんな選択をするのか…。

結末は上手くまとめたなという印象でしかありませんが、上下巻合わせて900ページほどですが、一気に読めるくらい面白かったです。

 

4.「ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ」 三上延

数年前に本屋大賞にノミネートされヒットした本作。

人見知りだが古書の知識は並大抵ではない主人公が、古書にまつわる謎を解き明かしていく、ビブリオミステリ作品。

ミステリ系は苦手かも?という人でも、時系列順の連作短編になっていますし、がっつり推理小説といった感じではなく、ライトミステリといっていいですし、文体も読みやすい作品なのでおススメです。

珈琲店タレーランの事件簿」や「古典部シリーズ」に似た雰囲気でしょうか?

また、”古書にまつわる謎”ということで、数多くの小説、古書が登場します。多くの作品を知るきっかけにもなれるとても良い作品です。

 

5.「秒速5センチメートル新海誠

私はアニメでは細かい描写が出来なかった部分や心情を補完するという形で書籍版を読んでいますが、アニメを視聴していない方でも十分楽しめる出来ですし、とても読みやすいです。

 「秒速」に限らず、新海アニメで好きな作品があるのであれば、ぜひ書籍版も手に取っていただきたいと思います。きっとさらに深く物語を読み解くことが出来ると思います。

 

6.「SAOシリーズ」 川原 礫

 4月からのアリシゼーション編の完結編が延期になってしまったSAO。

こちらもアニメでは尺の関係でカットされているシーンも多々ありますので、書籍版を読むことで補完できるかと思います。

ライトノベルなので色々突っ込みどころもありますし、読みにくさはありますがアニメが好きな方にはおすすめです。

アインクラッド編(キリトとアスナの関係)をさらに細かく描いた「プログレッシブ」なんかも興味があったら読んでみるといいかもしれません。

 

 

さて、今回はゆる~く読める本を紹介してみました。

普段読書をしない人にとっては気が進まないかもしれませんが、どの本も割と読みやすいかと思いますので気になったら手に取ってみてください。

たまにはゆったり読書も良いものです!

 

今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。