シリーズ【建売住宅】金銭消費貸借契約

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住宅ローンの事前審査、本審査が終了しましたら次に待っているのは「金銭消費貸借契約」です。金消と呼ばれるこの作業、実際には1時間程度で終了するのですが準備が思っているよりも大変です。

 

 

必要書類

・本人確認資料

 運転免許証

 パスポート

 

・健康保険証(有効期限内のもの)

 

・売買契約書

 契約書、覚書などの原本

 

 ※住宅の売買契約を行った時の資料をすべて持って行くことをおススメします。

 

・印章など

 実印

 預金口座の通帳

 預金口座の届出印

 

収入印紙

 金消契約用の印紙

 

 ※私の場合は仲介業者さんが用意してくれました。決済時に清算。ご自分で用意される場合もありますので注意してください。

収入印紙代は以下のようになっています。

 

借入金額 収入印紙金額
100万円超 500万円以下 2000円
500万円超 1000万円以下 10000円
1000万円超 5000万円以下 20000円
5000万円超 1億円以下 60000円

 

・住民票・印鑑証明書

 住民票(発効から1か月以内のもの

 印鑑証明書(発効から1か月以内のもの

 

※ここで使用される住民票・印鑑証明書ですが、新住所でのものを要求されることがあります。

これには理由がありまして、まずひとつめ登記回数の違い

金消契約が終了し住宅が引き渡されますと所有権移転登記抵当権設定登記という2つの登記が行われます。

所有権は購入者に、抵当権は金融機関に設定されます。この際に登記事項証明書(登記簿謄本)には所有者の住民票上の住所が記載されます。金消契約時に提出する住民票は個の住民票上の住所に影響してきます。

新住所の住民票の場合

新住所の住民票を提出→新住所で所有権移転登記の2工程。

旧住所の住民票の場合

旧住所の住民票を提出→旧住所で所有権移転登記→新住所へ住民票の移動→住宅の登記情報の新住所への登記名義人変更登記と複数の手間がかかってしまいます。また自分ではなく司法書士に依頼する場合には報酬を支払わなければいけません。

 

続いてふたつめ登記免許税の軽減措置

住宅購入時には所有権移転登記などの各種登記を行う必要がありますが、その際に必要になるのが登録免許税です。登記を行う際の税金ですね。

自らが居住用として使用する住宅についてのみ軽減措置が図られていますが、この軽減措置を受けるためには住民票上の新住所に移転している必要があります。

 

さて、ここまで新住所の住民票と書いてきましたが・・・金消契約の時点で住宅の購入者は購入した住宅には住んでいませんので「住民票の移動は出来ないんじゃ?」と考えるのが当たり前だと思います。

法律的には違法なのですが・・・実は住民票の移動は可能です。市町村で転入手続きを行う際に”あくまで引っ越しが終了している”として手続きをします。職員の方も追及することは無いでしょう。是非はともかく慣例として許されているといったところです。

 

ここまで難しい話をしましたが、可能であれば新住所の住民票で手続きを行ったほうが手間お金もかからないという事になります。

私は役所に行く時間が無かったため旧住所で手続きをしていますので、登記簿を見ますと実家の住所のままになっています。変更したほうが良いのは分かっているのですが、なかなかそこまで手が回らないのが実情です。

 

・抵当権設定のための書類

 売買契約時の書類を持参すれば大丈夫です。

 

・火災保険の書類

 金融機関以外で火災保険を契約される方は

 保険証券

 保険契約証

 契約カード 

 申込書、保険料領収書など

 

 ※私はJAの火災保険に加入したので契約時の書類を一式用意しました。

 

ここまでが金消時に必要になる書類です。金融機関によって必要書類・部数が違う場合がありますのでしっかりと確認してください。

 

金消当日の流れ

当たり前ですが事前に借入を行う金融機関と相談し金消の日時を決めてください。 

重要事項の説明を受け、契約書に署名、捺印という作業が延々と続きます。眠くなるかもしれませんが重要な契約ですのでしっかりと確認しましょう!

特に

・借入金額

・借入年数

金利

などはしっかりと確認してください。

 

個人的なことですが、私の場合は仲介業者の方が同席して・・・ガストで金消を行いました。ハッキリ言って不安しかありません。だって「こんな大事な契約をファミレスでやるの?」と思うのは普通の感覚だと思うのです。

私はARUHIのフラット35で借り入れをしているのですが、仲介業者さんが使用している代理店が県外(埼玉)でした。こちらから足を運ぶのは難しいという事で福島まで来ていただきました。時間も仕事が終わってからの19時と金融機関であれば閉まっている時間でした。そういった理由でガストで金消を行ったのですが、もう少し場所は選ぼう?と終始思っていました。

 

金消にかかる時間は?

先にも書きましたが金消契約には1時間程度しかかかりません。基本的には重要事項の説明や借入条件の確認、署名、捺印といった事務的な作業ですので時間はかかりません。

もちろん疑問に思ったことや不安なところはしっかりと質問して大丈夫です。

 

まとめ

どうでしたか?実際にかかる時間に対して準備するものが多いですよね?市町村の役所に行かなければ取得できないものもありますので、必要になるものを効率よく集めるためにチェックリストなんかを作るといいと思います。

この金銭消費貸借契約が終われば後は引渡し日をドキドキしながら待つだけです。頑張りましょう!