シリーズ【建売住宅】建売住宅のメリット・デメリット

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今回は建売住宅のメリットとデメリットについてのお話です。

このテーマはもう少し早く書くつもりだったのですが、少し遅くなってしまいました。というのも、私の後輩が「家を建てるか建売住宅を買うか」の相談をされていたので、改めて考えてみようと思ったのです。

 

 

建売住宅のメリット

1.価格が安い

どうあってもこのメリットが最初に来てしまいます。

建売住宅購入者のほとんどは価格が安いという事をメリットととらえて購入しているでしょう。

実際にどのくらい安いのかといいますと、注文住宅の平均価格が4,194万円。建売住宅の平均が3,810万円と約400万の差があります。(平成28年度住宅市場動向調査より)

蛇足ですが、この平均価格だと私の住んでいる地域なら建売住宅が2軒購入できますね。

 

では、なぜ安いのか?という疑問を抱くでしょうがこれは単純なお話です。

まずは規格化された住宅であるということ。

仲介業者さんが自慢げに話していました。「うちは関東に行っても同じ建材を使って、同じ建物を建てて売ってます」と。

大量生産した建材を使用することによってコストを抑え、間取りも客の要望を聞く必要がない為、同じような間取りで建てることができる。工事も同じ区画を一気に行うので効率がいい。もちろん下請けさんに依頼する金額も安いでしょう。

 

また土地を安く仕入れているのも大きいでしょう。

建売住宅を建てる場合、数区画から数十区画の土地を同時に購入しますからとても広い面積になります。それだけ広い土地は売りに出してもなかなか売れません。多少価格が下がっても、販売会社がその土地を購入してくれるのなら売りたいという土地所有者も多いでしょう。

そういった理由から建売住宅の販売価格は安価になっています。

 

2.購入までの期間が短く、購入手続きが簡単

建売住宅は1ヶ月以内に入居することが可能です。

現実的には購入してもそこまで急いで入居することは稀でしょうが、私は購入すると決めてから1ヶ月かからずに購入していますから本当に早いです。

購入の手続きもすべてが一連の流れになっているので無駄がありません。

 

3.ローンの申し込み時の相談事項が少ない

購入手続きの中にはこのローン契約も含みますが、建物が完成し価格が決定している建売住宅はローンの相談事項が少ない。さらに購入者の意図に沿った複数の金融機関も紹介してくれますので迅速にローン契約が可能です。

 

4.価格が決まっているので追加の出費がない

追加の出費にオプションは含みません。

注文住宅と違い既に完成している建物ですので、地盤改良などの様に正確に金額が割り出せない不確定な出費がありません。

 

5.実物を見てから購入できる

既に家が完成しているため、入居後の生活がイメージしやすい。またコンセントの位置も決まっているため家電や家具を設置するイメージも出来る。

 

6.基本的に立地が良い

売れない土地に住宅を建てることはないでしょうから基本的には駅、病院、学校へのアクセスはそれほど悪くはない。

私が内覧した物件は立地は良い物件が多かったです。もちろんすべての物件の立地が良いという訳ではありません。

 

7.境界がしっかり決まっている

建売住宅は法的に境界を決定する図面が出来上がっていますので、境界で隣人とモメごとになる事は少ないです。

 

 

建売住宅のデメリット

1.外観や間取りが選べない

建売住宅は完成した住宅です。

完成後に間取りや外観を変更することも可能ですが、大掛かりな工事が必要で相応の費用も必要になるため現実的ではありません。

住宅に対して強いこだわりがある方は絶対に建売住宅を購入しないでください。建売住宅で購入者のすべての要望を満たしている住宅はありません。絶対に妥協が必要になります。一生住むかもしれない家です。こだわりが強い方は少しの妥協がいずれ大きなストレスになる恐れがありますので注文住宅を選択するべきです。

 

2.設備の追加・変更が出来ない

間取りや外観と同じく、キッチン、お風呂、トイレなどの設備は設置済みで選択も出来ません。建築中であれば可能な場合もありますが、追加の費用が発生します。設備にこだわりがある方も建売住宅の購入には向いていないと思います。

 

3.建築工事がしっかり行われたかわからない

建築基準法に則った設計図で建築許可を得ているのは間違いありませんが、購入者によって施工中のチェックをされることが無いため、チェック体制が甘く欠陥住宅になる可能性が高い

建築が終わった住宅の欠陥は見つけることが困難なため実際に雨漏りやひび割れなどの欠陥が出てこないと確認しようがない。

すべての住宅が欠陥住宅という訳ではありませんが、そのリスクが注文住宅と比べて高いと考えていたほうがよいと思います。

 

4.住宅の基本性能が高くない

多くの建売住宅は建築基準法をクリアしているというレベルの住宅です。ハウスメーカーの注文住宅の様に基本性能に重点を置いていませんので省エネ、耐震性能などの基本性能は高くありません。

また、長期優良住宅を標準としているハウスメーカ―も多くありますが、建売住宅ではまだまだ多くありません。

 

5.オプション、追加設備が高額になる可能性がある

オプションで最低限必要な設備を設置するだけでも数十万が必要になる。またオプション以外であっても必要な設備を設置すると高額になる可能性が高い。

 

6.隣の家が近い

大きな土地をいくつかの区画に分けて造成、建築をしますが、出来るだけ多くの家が建てられるよう一区画当たりの面積は狭くなります。必然的に隣の家が近くなり、窓を開けたらすぐ横にお隣さんの家があります。

 

まとめ

今回は建売住宅のメリット・デメリットについてお話してみました。

私が挙げたメリット・デメリット以外にも個人個人で思うところは数多くあると思います。それらを熟慮したうえで建売住宅を購入するのか、もしくは注文住宅を購入するのかを後悔しないよう選択していただきたいです。

ちなみに私の後輩はつい先日、注文住宅を契約しました。喜ばしい事ですが、すでに「マイホーム・ブルー」の様な状態に陥っています。まだ建築作業すら始まってないのに・・・この先が少し不安です・・・w

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。