ss付きで振り返る FF14 漆黒のヴィランズpart32

何とか5.3もラストまでやってきました。

感動的で綺麗な物語の終わり、からの……「やっぱりお前か!」というのが、初見プレイ時の感想でした。

 

 

そして幕は下りれども

エクセドラ大広場へと戻った私は、エリディブスとの戦いの顛末を伝えることにした。

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話を聞いたヤ・シュトラは「あなたは最後に、エリディブスの心の在処を見つけ出したのね」と、言葉にした。ユールモアへ向かう前に、「最後まで歩み寄るきっかけを探してみるべき」と話していた。

 

「正しかったかはわからない」

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それは誰ひとりとして答えを出せないこと。

それでも、ただ争うだけではなくエリディブスに大事な想いを取り戻させたということは、前向きに受けてもいい事実だとヤ・シュトラはいう。

 

「彼らにも彼らの願いがある……

 それを「覚えていた」からこそできたことなら、

 間違いなく進歩だもの」

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この道がどこに辿りつくかはわからない。それでも、彼らの哀しみと優しさに、報いることができるよう、前を向いて歩いていきたい、そう言葉にした。

 

「おお……おお……お前たち、ここにおったか……!」

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歩み寄ってきたのはベーク=ラグ。

治療中だった彼は私たちを心配し、動けるようになり次第、駆けつけてくれたようだ。水晶公のことを説明すると、肩を落とすが、ソウル・サイフォンを見せてくれと言った。

 

「ああ……。

 間違いなく、彼の魂と記憶が宿っておる……」

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後はソウル・サイフォン内の魂が、原初世界で眠る身体を自己と認識しているかどうか……。

 

ベーク=ラグは以前に尋ねたことがあるという。リスクを背負ってでも原初世界に帰りたいと思うか、と。その問いには答えなかったというが……

 

「月日を重ねて、広くを見、大きなものを背負うほどに、

 自分ひとりの願いは胸の内にしまわれていく。

 それを口に出すのは、とても勇気のいることだ。

 けれど、周りを見渡して、ふと気づく。

 人は結局、己の願いに導かれながら生きているのだと」

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「ヴァウスリーが、楽園を作ることで、

 己が何者であるかを証明しようとしたように」

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「ランジートが、深い愛ゆえに立ちはだかってきたように」

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「罪喰いに抗ってきたすべての人が、

 生きたい、一緒に生きていきたいと叫んでいたように」

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「そしてまた、あらゆる時代の命が、

 同じように願いを重ねてきたことを、

 世界が物語っているように」

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「だから自分も、時が来たら、しまった願いに向けて歩き出そう。

 そこに危険があったとしても構わない。

 願いは……夢は、いつだって挑むものだ。

 そうして、人らしく、人としていきること。

 それが、救ってもらった命でできる精一杯だ……とな」

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ベーク=ラグの話を聞くと、「各々に最後の支度があるのではなくて?」というヤ・シュトラの言葉に、それぞれが各地へ散っていった。

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私はアリゼーに誘われアム・アレーンの「旅立ちの宿」へ向かうことになった。

「旅立ちの宿」へ到着するも、ハルリクの姿が見当たらない。話によると、世話人と一緒に散歩に出ているということだったので探してみることにした。

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ハルリクは墓地の前で立ち止まっていた。世話人によると、この墓地にはテスリーンが使っていた護身用の剣を埋めたという。

 

「……そっか。

 ハルリクも、きっと彼女のこと、わかってるのね」

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ギリギリまで宿の手伝いをするという彼女と別れ、アルフィノが訪れているであろう、ユールモアへと向かうことにした。

 

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ユールモアへ到着すると、すすり泣くチャイ夫人をなだめるアルフィノの姿があった。

 

そんな夫人にアルフィノは、かつて犯した過ちを打ち明ける。

理想を追い求め、大掛かりな組織を作り、失敗をした。失敗という言葉では生ぬるい、命を落とした仲間さえいた。間違いなく「私の罪だ」とアルフィノはいう。

一方的に理想を成し遂げようとするヴァウスリーを、彼自身と重ねていた。

 

「だからこそ、私は……

 この街の皆が再起したことが、嬉しかった」

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それによってアルフィノ自身の罪がそそがれることはない。それでも、「人は何度でも理想を見つけ、歩き出せる」それを見て勇気をもらったと話す。

 

「この胸に灯してもらった火を大切に、

 私もまた、歩んでいきたいと思います」

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「ああ、私たちもきっと、

 ユールモアをすばらしい都市にしてみせよう」

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「がんばるあなたを、ずっと、ずっと応援しているわ。

 だけど、無理はしないでね。

 あなたが平穏と喜びで満たされますように……

 そう祈り続けている人がいるってことを、どうか忘れないで。

 愛しているわ、私たちの、勇敢で優しい画家さん」

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チャイ夫人の言葉に笑顔を浮かべるアルフィノは、ノルヴラントでの出会いや経験は宝物だと話した。

 

冒険は続いていく

私がアルフィノを訪ねた経緯を話すと、彼は「妖精たちがウリエンジェを帰さないとも限らない」と、イル・メグへ向かったウリエンジェを訪ねてみてはどうかと話した。

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その心配は無かったようで、「万事順調です」というウリエンジェ。だが、私が来たことを「大変な幸運……いえ、まさに運命」と大袈裟な言葉を投げかけてきた。

 

エリディブスとの戦いのあとで、輝きを失った「光のクリスタル」を見つけたという。恐らく、アルバートの遺体とともに埋葬されていた物だろうというウリエンジェは、彼の唯一の遺品を縁者であるセトに返してきて欲しいというのだ。

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ウリエンジェの頼みを引き受けセトのもとへとやってきた私。

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セトの足元にアルバートのクリスタルを置くと、それが彼の物であるとすぐに気づく。そして、「いったいどうして、今になって……?」と尋ねるセトに、今まで起こっていた出来事を説明することにした。

 

「彼の身体が、そんなことになっていたなんて……。

 でも、それもキミが眠らせてくれた。

 彼らの名誉を、傷つけることなく……」

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感謝の言葉とともに、アルバートのクリスタルは思い出として静かに護っていくというセト。

 

「おやすみなさい、アルバート

 今度こそ、安らかに……」

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寂しそうに語り掛けるセト。そんな彼を見て……

 

「目を瞑ってみてほしい」

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私の言葉に従って目を瞑ったセト……

 

「この気配……そんな……なんてことだ……」

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「セト、お前……本当にデカくなったなぁ!」

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「ああ……アルバート……!

 会いたかった、ずっと会いたかったんだよ」

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「悩むキミを慰められなくて、すまなかった。

 キミを庇うことができなくて、すまなかった……。

 もっと早くに言葉を得られたら、私がどれほどキミを好きか……

 キミに幸せであってほしかったか、ちゃんと伝えられたのに」

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「馬鹿……ちゃんとわかってたさ」

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「ありがとな、俺の、自慢の相棒…………」

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アルバートが私とともに在ることを知ったセトは、「おやすみと言うのはまだ早い。どうか遠く、遠くまで連れていって」と言葉にした。

そして……

 

「明日は私も、久々に思い切り飛んでみようかな。

 あのころみたいに、遥か高くまで風に乗って……」

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そう言って夜空を見上げた。

 

君を明日へと導くは

セトと別れ、再びウリエンジェのもとを訪れると、彼は「是非、我らが魔女のもとへ」と言った。住処の片づけであれば、自分よりも彼女の方が難儀していることだろうと考えているようだ。

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ウリエンジェの言い分には不満そうなヤ・シュトラ。彼女は既に片づけを終え、最後にルナルに声を掛けようとしているところだった。が、肝心のルナルが見当たらないようだ。

 

「姐さん……オイラ、これからもずっと姐さんといたいんだ。

 いなくなるなんて寂しいこと言わないで……どうか、頼むよ!」

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突然現れたルナルに、その行動に、ヤ・シュトラだけでなく、周囲の夜の民も驚きを隠せないでいた。

 

「……なーんて。

 ごめんよ、困らせるって分かってても、

 言っておきたかったんだ」

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誤魔化すように、そう言葉にしたルナルだったが……

 

「姐さん、「夜の民」に力を貸してくれて、ありがとう。

 オイラたちが立ち直れたのは、

 姐さんの聡明さと、強さと、優しさのおかげだ」

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ルナルの言葉に、先人が積み重ねた祈りを大事にするように。そして、ひとりひとりが考えていくことも忘れてはいけない、「困難を乗り越える力は、そこから生まれるのだから」と助言を与えた。

その言葉に、ルナルは「肝に銘じる」と誓った。

 

「だけど、皆の力と知恵を集めても、

 解決しがたい難題にぶつかることがあるかもしれないわ。

 そんなときは……」

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「ど、どうすればいいんだい……?」尋ねるルナルに……

 

「そんなときは、きっと、私を呼びなさい。

 私は魔女マトーヤよ?

 世界を飛び越える術くらい、そのうち見つけ出してみせるわ。

 ……こっちにもまだ、解き明かしたい真実があることだしね」

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その言葉に、ヤ・シュトラを抱え上げ喜ぶルナル。「まるで大きな子供なんだから」と言葉にしながらも、ヤ・シュトラは嬉しそうにしていた。

 

クリスタリウムに戻るというヤ・シュトラと別れ、サンクレッドとリーンが向かったアム・アレーンのトゥワインへと向かうことにした。

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トゥワインに到着すると、サンクレッドたちの姿はなかった。マグヌスによるとサンクレッドたちはナバスアレンへ向かったらしい。

新しいトロッコやタロースの話を聞いていると、サンクレッドたちが戻ってきた。

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無事、花を供えてくることができたようだ。

「思い残すことはもうない」というサンクレッドに、「聞き捨てならねぇ物言いだな」というマグヌス。彼にも事情を説明するとリーンのことを心配し「困らねぇようにしてあるんだな?」と尋ねてきた。

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その問いに「大丈夫です」と答えたのはリーンだった。

住む場所あり、暮らしに必要なことも習い、今は大切な友達もいる。「彼女と一緒に、目指したい夢がある」とリーンは話した。

その言葉にマグヌスは「困ったことがあったら、相談に来いよ」と応じた。

 

「それじゃ、そろそろ行くか」というサンクレッドの言葉で、クリスタリウムへ戻ることにした。

 

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クリスタリウムへ戻るとリーンは足を止めていた。

サンクレッドたちが帰る方法が早く見つかればいいと思いながらも、いざその時が来てしまうと、別れを躊躇してしまっているのだろう。

「悲しい別れにはしたくない」という彼女に「一緒にみんなのところへ行こうか」と言葉をかける。だが、「深呼吸して落ち着いたら、すぐに追いかける」という彼女を置いて、先に皆のところへと向かった。

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ウリエンジェによれば、ベーク=ラグがソウル・サイフォンの確認をしているようだ。準備ができ次第、塔へ来てほしいという。

そこへリーンが歩み寄ってきた。

 

「……あの、みなさん!

 いままで、本当に……本当に、お世話になりました」

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「光の氾濫」からノルヴラントを護った、ミンフィリア。人々に希望を示し続けた水晶公。そして、「闇の戦士」……

誰が欠けても、今のこの世界は無く、その感謝は「とても言葉では言い尽くせません」とリーンは話す。

 

「これからも、まだまだ大変なことはあるだろうけど……

 私、そのたびに皆さんとの冒険を思い出します。

 嬉しかったこと、驚いたこと、苦労したこと……全部全部!

 そしたらどんな困難だって、きっと乗り越えられます」

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「私、光の巫女ミンフィリアでよかった。

 リーンでよかった……!」

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「これからも、この名前と思い出を連れて……

 世界中の皆さんと一緒に、明日に向かって歩きます」

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リーンの言葉に各々が笑顔を浮かべる。

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「返事はお任せしても?」というウリエンジェの言葉に、サンクレッドはリーンに歩み寄る。

 

「……わかってるさ。

 お前がどれだけたくさん成長してきたかも……

 ちゃんと、大丈夫だってことも」

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「……どこの空の下にいても、お前の幸せを願ってる」

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サンクレッドの言葉に、リーンの瞳からは涙が零れ落ちた。

 

「私たちからも、よろしいでしょうか?」

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集まってきたのは、ライナをはじめ、クリスタリウムの民だった。「せめて見送りくらいは」と集まってくれたようだった。

ライナは戦いばかりではあったが、新たな仲間が増えたようで楽しい日々だったという。そして、命懸けで抗った私たちに感謝の言葉を述べた。

 

「寂しくなりますが、前に進まんとする者は応援するのが、

 クリスタリウムの街というものです。

 だから今は、ただ、あなた方の無事を祈って……。

 私たちも感謝を胸に、それぞれの道でがんばりたいと思います」

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ライナの言葉に「この街については、何も心配もしてないわよ!」と答えるアリゼー。その言葉にアルフィノが続ける。

 

「ああ、強い街だからね。

 それに……」

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「彼方から届いた希望が、いつまでも、

 こうして照らしてくれているのだから」

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「公の身に起きたことについては、報告を頂いております。

 今、どういった状況なのかも……」

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「……大丈夫です。

 きっと全部、うまくいきます」

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「この街の皆が……

 クリスタリウムで生まれ育ったすべての民が、

 それを祈っているのですから」

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「だから……公が目覚め、もし私たちのことを覚えていたら、

 どうか伝えてはいただけないでしょうか。

 こちらの心配はいりません、と」

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声を震わせ話すライナは言葉を続ける。

 

「今度こそ、下手な隠しごとなんてせず……

 思う存分、命を謳歌してください。

 あなたがいつも、私たちにさせてくれたように……。

 いつかあなたが、こちらでのことを思い出して、

 ふと笑うような夜があれば……

 私たちも、きっと同じように笑っています……と」

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「……お願い、出来ますか?」

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「必ず、伝えよう」

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そう言葉を返すと、原初世界へ帰還するためにベーク=ラグが待っている星見の間へと向かった。

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クリスタルの残光

星見の間へ向かうと賢人たちは帰還のためにソウル・サイフォンに記憶を込める。

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そして……

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「うむ、成功だっ!」。声を上げるベーク=ラグに、「大丈夫、ですよね」と不安そうな表情を浮かべるリーン。

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「いかに準備しようとも、事故は起き得るし……奇跡も起こる」だからこそ、「祈るのだ。己の手の届かん領域を、せめて想いが埋めるようにな」とベーク=ラグは言った。

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リーン、ライナ、クリスタリウムの民、ノルヴラントの人々の祈りを受け、私はソウル・サイフォンに封じた賢人たちの記憶と魂を持って、原初世界へと帰還する。


石の家へ戻った私はタタル、クルルと共にすぐに未明の間へと向かった。

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ひとり、またひとりと賢人たちが目覚めていく。

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「「あと」は任せていいかしら?」と、ヤ・シュトラ。「魔具があれば、堅く閉ざされた扉も、自ずと開きましょう」とウリエンジェが続けた。

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その言葉に私は駆け出した。

 

「タタル、よければ君特製のお茶を入れてくれるかな。

 ひとりぶん多めに、お願いするよ」

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長く 長く続く道

あなたはそこを 旅し続けている

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ひとつひとつの冒険は 歩みを進めるほどに

過去になっていくだろう

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そこで出会った人々の 声を 顔を

思い出せなくなる日がきたとして――

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そんなときには これだけ 思い出してほしい

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『どんなに遠くなろうとも

 すべての冒険は 今日のあなたに続いている』

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どれほどの苦難と 耐え難い苦しみが襲ってこようとも

いつか覚えた喜びが 流した涙が 受けた祈りが

決してあなたを 独りにはしないだろう

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――この記憶の最後に 私はそう願っている

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――数日後、モードゥナ

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「そりゃあ私とアルフィノは戦い方も変わってないし、

 この服だって気に入ってるわよ?

 でも……こう……成長したって感じがないじゃないっ!」

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「……まあ、いいじゃないか。

 とくに今回は、私たちより先に装備を新調すべき御仁が、

 ほかにもいたのだから……」

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「あの様子ですと……

 結界の方は、無事に張り終えたのでしょうか?」

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私は答えず、その返答を「彼」に譲った。

 

「ああ、クルルにベーク=ラグ殿の代わりをしてもらって、

 どうにかこうにか、あのときの結界を再現できた」

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「多少、強度は落ちてるが……

 並大抵の奴じゃ塔に近づけないし、

 もし侵入されても、俺が察知できるはずだ」

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「これであなたは、どこへでも行けるというわけですね」とウリエンジェ。

 

「して……いかがですか?

 先日の提案への、ご回答は……」

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「う……その……それはもちろん……いいのであれば……」

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ハッキリしない態度に、私は「彼」の名前を呼ぶ。

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「今日から「暁の血盟」に加えてもらう、グ・ラハ・ティアだ」

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「……こっちでも、よろしくな!」

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――もう 遥か昔になった 子どものころ

唄に 本に謳われる 英雄が好きだった

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それは 遥か届かぬ星のようで

何度まねをしてみても 本物になれることはなく――

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しかし――ある日 思いもよらず 目の前で瞬いたのだ

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そして始まるは 新たな冒険――

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そこで待ち受けるのは 最低の――

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ゆえにこそ最悪な 飢えきった獣だ

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「さて、そろそろ戻っていような、友よ……。

 冒険の土産話は、その技で、戦いで、

 たっぷりと聞かせてもらうとしよう……」

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「……然れば、まずは舞台の準備だ」

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「お前と再び、最高の一戦に興じるためならば……

 世界ひとつ、踏み均してくれようぞ」

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獣は 恐るべき終末をもたらす

英雄が足を踏み入れるのは

星と命を巡る物語の 最終章だ――

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後述

さて、SS多めになった5.3ラストです。……エピローグ的にサクッと書こうと思っていたのですが、結構内容が多くて薄めになってしまいました。

というか、サブキャラは直近でクリアしてるので振り返る必要が無かった気もするのですが、まぁ、これで心置きなく5.4へ向かえます。

 

それにしても5.0~5.3はとても素晴らしい内容でした。

何度泣かされたことか……

 

5.4からは次へ向けての序章になるでしょうが、ゼノスとファダニエル相手だと……胸糞な展開ばかりになりそうでちょっと不安です。

取り合えず……リーンとガイアが気になるのでエデンのストーリーが早く見たい!

 

今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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