イル・メグの大罪喰い討伐に成功した私は急ぎクリスタリウムへと帰還する。ランジート将軍は私たちを追うことを優先したようだが、ユールモア軍の動向が気になるところ。
アシエン・エメトセルク
クリスタリウムへと帰還した私たちはその様子に変化がないことを確認し安堵する。
どうやらユールモア軍の侵攻は受けていないようだが…油断はできない。
「やっと戻ったか…。
英雄様ともあろうものが、ずいぶん時間がかかったじゃないか。」
交錯する視線。
「誰よ、あなた…」というアリゼーの言葉も当然。
彼が私たちの前に姿を現すのはこれが初めてになりますね。しかし、アリゼーとは違いウリエンジェは彼を見てすぐに気が付いたようです。
「その容貌、ガレマール帝国史を紐解けば、
肖像画の1枚も見つけることができるでしょう。」
「なんだ、しっかりと勉強してるじゃないか。
説明の手間が省けていい。
私は、ガレマール帝国の初代皇帝ソル。
同時に、その他もろもろ戦乱呼ぶ国々の立役者…。
しかして、その実態は…
「アシエン・エメトセルク」と申し上げる。」
「アシエン」という言葉、そして浮かび上がる赤い紋章に一同が警戒を強める。
「エメトセルク」ということは、以前に聞いたガイウスの情報が正しければオリジナルということになる。1度は私たちが退け、最終的にはトールダンによって倒された「ラハブレア」と同格、高位のアシエンだ。
そう言えば顔に浮かぶ紋章、一人ひとり違っていてエメトセルクの場合は死の天使ザルエラの紋章なんですよね。FF12の召喚獣との関係性が…もう確定でいいんでしょうけど、こういう細かいところまで見つけ出す人って凄いですよねぇ。
詳しくはこちらでどうぞ…アシエン - FF14 Online Wiki
ここからエメトセルク劇場のはじまりですね。
実際、芝居がかったセリフ回しが多いですし動きもなかなか見ていて面白い。物語後半では直接対決もあるわけですが…その前段階のID含めとても気に入っています。
「見ろよ、この空!
きれいさっぱり、実に健全な有様だ!」
「いやもう、本当に…本っ当に…
本当に、厭になる…。
勘弁してくれ、どれだけ世界統合が遠のいたと思っているんだ。」
アシエンの目的は世界の統合。
「光の氾濫」後、第一世界は”光”に”停滞”に偏っていた。だが、反乱から復興しようとする人々の努力が対抗する”活”の力になって世界統合には偏りが足りなかったらしい。それでも、ヴァウスリーのもとで人々が怠惰に、進歩せずぼんやり生きていけば世界統合の条件が整うはずだったようだ。
しかし…
「お・ま・え・が!
大罪喰いを倒してくれたものだから、光は大きく減退!
私たちの計画、全部パー!」
私が大罪喰いを倒して回っているせいで光に偏っていた世界が僅かながら闇に傾いた。つまりはウリエンジェの推論が正しかったということになります。
激怒しているエメトセルク…このまま戦闘か?と思いきや…。
エメトセルクの提案
「協力関係を結ぼう。」
発した言葉は思いもよらない一言。
大罪喰いの討伐の邪魔もしないし、必要ならば知恵も力も貸すと言うのだ。
さすがにこの言葉には一同唖然としてしまう。
当然だ。
今まで幾度となく霊災を起こし世界統合を進めてきたアシエン達。完全な敵同士と言ってもいい。さらに世界統合の計画は現在進行形で進んでいる…にもかかわらず”協力”とは…。
「互いを知らないまま殴り合いを続けることほど、
野蛮で不毛なこともあるまい。
一度くらいは、冷静に歩み寄ってみるべきじゃないか?」
アシエンは「不滅なる者」。やる気さえあれば計画は何度でもやり直せる。その前に向き合ってやってもいいと考えたらしい。本当に自分たちと相いれないのか…。
「だからお前たちも、向き合えよ。
謂れも知らずに忌み続けてきた、私たちアシエンに。
その果てに、案外…
わかりあって手を取り合う道も、あるかもしれないぞ?」
バカげた話のように聞こえます…が、どの程度かは測れませんがエメトセルクは本気ですよね。
ミンフィリア救出の際に、「あの魂の持ち主と来た。ならば…」と言葉にしていましたし、物語終盤、テンペストで聞ける話をしっかりと聞いていれば、この時のエメトセルクが冗談を言っていたわけではないことが分かると思います。
何より、芝居がかった台詞でありながら顔が本気です。
が、やり方が良くない。「らしい」とも言えますが。
「言い分は理解できないものではない」と言いながら、本体でないエメトセルクに誠実さが欠けると攻撃を仕掛けるウリエンジェ。
「次回は注意する」…そして、「またすぐに会おう」と言い残しエメトセルクは去っていく。
束の間の休息
水晶公への報告と共にユールモア軍の動向を確認するため、彼のもとへ向かおうとしまする私ですが…大罪喰いの討伐から休息をとれていないため「休むのが最善の行動」ということでペンダント居住館の私室へと向かう。
部屋に戻るとメッセージと共に水晶公からの差し入れが…
水晶公はマメ男君ですな。
ペンダント居住館と言えば、もちろんお決まりの”あの方”もいらっしゃいます。
少し羨ましそうなアルバートですが、話は差し入れしてくれた水晶公について。
クリスタリウムの人間があれだけ信頼していることからも悪い人間ではない。ただ、謎が多い。アルバート達が生きていた100年前にはもちろんいなかった。残念ながら彼も今のような存在になった後のことは覚えていないよう…知識的には私と変わらないようだ。
そして続いての話題はエメトセルク。
アルバートたち第一世界の光の戦士たちは、世界を救うには統合するしかないとアシエンに持ち掛けられ原初世界へと渡った。もちろん氾濫のきっかけ自体を作ったのもアシエンによるものだが…。
真実を見抜けなかったのが自分たちの甘さだったとしてもアシエンは信用できない。そう語りながらも…
「何も知らずに戦い続けるべきじゃないってのは、
もっともだと思う。
ただひたすらに進み続けた結果、何もかも失った奴が、
ここにこうしているんだからな…。」
少し自虐的でナーバスになってるアルバートさんに、やさしい私は言葉をかけます。
「残ってるものも、あったじゃないか」と。
イル・メグで出会ったアマロ、彼の相棒だったセトである。
おそらく第一世界に渡って彼に再開してから初めての笑顔。セトの言葉、そして覚えてくれている者がいたことは嬉しかったのでしょう。
それぞれの行く先
差し入れをいただき、休息をとった私は伝言を受け「星見の間」へと向かう。
扉を開け部屋へと入ると…皆が一点を見つめている。
その姿を見た私も…この顔である。
「はぁ…お前もその顔か。
またすぐに会おうと、予告しておいただろうが。」
と、心底面倒くさそうなエメトセルク。
先の言葉通り、邪魔をするつもりはないようで見物に来たらしい。私を第一世界に喚んだ水晶公には興味津々の様だが…。
さて、こういう時に噛みつくのはサンクレッドの役目。
「お前は、俺たちを見定めると言った…。
その果てに本当の意味で手を組めるかもしれないと。
だが、これまでのアシエンがしてきたことを思えば、
俺たちが自ら望んでお前につくとは、到底思えない。」
「お前たちは、そのまま大罪喰いを倒し続けるといい。
その末に、お前を取るに足るものと認めたら、
改めて手を差し伸べよう…。」
「真実を背負い、ともに生きてゆくべき相手として。」
本気トーンのエメトセルクだが全く信じられていない。「日ごろの行いが祟っている…」と茶化しながらも言葉を続ける。
「今はただ覚えておけ。
お前が利く耳さえ持つことが出来たなら、
私はいつでも、真実の淵から語りかける。
いつか来たる選択に向けて…
不滅なる古き者、アシエンのみが知り得る理を、隠すことなく。」
話し合いの結果、アシエンの行動を縛る手立てがない以上、警戒はしつつもこちらの目的を優先することに。
レイクランドに続きイル・メグの大罪喰いの討伐に成功。いまなお光に包まれている主な地域はコルシア島、アム・アレーン、ラケティカ大森林の三つの地域。手分けして調査することになり、再びアルフィノはコルシア島へアリゼーはアム・アレーンへと向かう。
私が向かうのはラケティカ大森林、まだ出会えていない”暁”のヤ・シュトラが拠点としている地域だ。
どうも水晶公は彼女にあまり信用されていないようで、今回も事前に連絡することが出来なかったらしい。
とはいえ、ウリエンジェは何度か尋ねたことがあるようなので大丈夫だろう。
私たちが調査に赴いている間、水晶公もやることがあるらしい。
ドン・ヴァウスリーから書状が届き、今回の衝突について話があるからユールモアに来いということらしい。真正面から向き合う必要があるとは思えないが、水晶公にも何か考えがあるのでしょう。
コルシア島へ向かうアルフィノが調査をしながら補佐をする形になった。
水晶公によるとヤ・シュトラへ何やら手土産を準備しているらしく、ラケティカ大森林へ向かう前に「ジョップ砦」へと立ち寄り回収していくことに。ジョップ砦には「光の氾濫」以前に信仰されていた光耀教会の遺跡があるらしい。
ジョップ砦に到着した私は早速手土産の回収に向かう。が、その前にウリエンジェ先生の歴史の講義。
光耀教会というのはかつて栄えたレイクランド連邦をはじめ、各地で信仰されていた光の神を祀る教会。しかし、「光の氾濫」以降、光の神への信仰は急速に廃れ、「罪喰い」という言葉の由来にもなったという。
あの異形が何であり、なぜ自分たちが苦難に見舞われるのか…その答えをいかなる信仰の中にも見出せなかった人々は「人の持つ罪を喰いに来た」と考えるようにしたのだという。
そうして既存の神や信仰が廃れていく中、代わりに興ったのが失われし闇を尊ぶ信仰。この信仰はこれから向かうラケティカ大森林と深く関係しているらしい。
光耀教会の礼拝所へとやってきた私。
どうも光耀教会の装飾とは違っているらしく「光の氾濫」以降生まれた信仰、闇を尊ぶ人々「夜の民」の集会所として使われていたのではないかとウリエンジェは推測する。
そして、その「夜の民」はラケティカ大森林の最大勢力だというのだ。
ヤ・シュトラもまた「夜の民」の協力者として滞在している。
水晶公もそれらの事情を知っている。そのうえでこの礼拝所に隠された石板を渡すことは、手土産以上の意味があるのではないか?とウリエンジェは考えているようだ。
ともあれ、まずは石板を探すことに。
祭壇にある石板をサックリと見つける私。
石板はかつてラケティカ大森林で栄えた”ロンカ”という文明のモノのようだ。真実の探求者たるヤ・シュトラにはぴったりの手土産だ。
さ、これで準備は万全。
ここでひとつ忠告が、「夜の民」は名を光のもとに晒さないようだ。故に普段は本名ではなく通称を用いるという。そしてヤ・シュトラは「マトーヤ」と名乗っているという。
トレーラーでウリエンジェがヤ・シュトラに向かって「マトーヤ」と声をかけていたのはそういった理由だったんですね。
ちなみに、「なぜマトーヤ」なのかとは問うなと…藪蛇ですね…。
いざ、ラケティカ大森林へ!
to be continued...
後述
やっとヴィランズの中盤辺り?までやってきました。
ラケティカ大森林でヤ・シュトラと合流すれば第一世界に渡った”暁”のメンバー全員と合流することになります。
気になるエメトセルクもちょこちょこ登場しますし、ラケティカ大森林ではとても重要なことが彼の口から語られることになります。
ストーリーもここから一層面白くなっていきますね。
今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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