重い空気の中、アム・アレーンへと戻ってきた私たち。サンクレッドの二人のミンフィリアに対する想いは…旅の終着点でミンフィリアが出す答えは…どんな結末が待ち受けているのでしょう。
「進むことで出会いがあり 進むことで別れがある
恐らくそれを知りながら 彼らは足を進めていった
ガリク山の峠道をすぎると
目的の廃都まで 鉱脈を抱いたアンバーヒルが続く
多くの労働者で賑わったその地には
過ぎし日の営みが 名残を留めているだろう」
賑わいの跡
峠道を下った場所に小さな集落を見つけた私たち。ひとまず集落へと向かい、ナバスアレンへの道やユールモア軍の動向を聞いてみることにします。
話しかけたのはモルド族のズーンズン。どうやら彼はモルド・スークの商人らしく、私がモルド・スークで”初買い”をした様子を見ていたようだ。
ここは「ガリク村」と言って、「光の氾濫」以前は鉱山労働者が住んでいた村らしい。鉱業に出資していたナバスアレンがなくなって、鉱石を掘ることが難しくなり労働者は去っていった。その村をモルド・スークのゲーンゲン長老が借り受けて交易の中継地点としている。
ナバスアレンへの道を聞いてみるが、「光の氾濫」でできた断崖や閉山した鉱山に囲まれ、陸の孤島状態になっているため辿りつくのは難しいようだ。
他の住人に話を聞いてみたところ、ナバスアレンにつながっているトロッコの路線があるらしい。
再びズーンズンに話を聞くと、路線の途中にある仕掛け扉を開けるのが難しいため、最初に話を聞いた時には教えてくれなかったようだ。
仕掛け扉はトロッコの動力となる「タロース」を認識することで開くらしいのだが、トロッコが使われなくなって久しい今、トロッコ用のタロースが動いているのを見たことがないらしい。
詳しい人に話を聞いてみるといいと、「ビラン大鉱山」前のトロッコの操車場に時々人が入っていくのを見かけるから行ってみるといいと教えてくれます。
早速教えてもらった操車場へと向かうが…人の姿も見えず、荒れ放題。トロッコ用のタロースも壊れたまま放置されている。
周囲を探索し、情報収集をした後一旦集合する。
細かく調べてみたところ、線路や貨車は整備されており線路わきのレバーも手入れがなされていた。そして飲みかけの紅茶も残されていた…。
さて、こそこそ隠れている人たちに話を聞いてみましょう。
操車場の整備を行っていたのは彼らのようです。私たちを野盗と間違えていたようですが…トロッコを動かしたいと話すと急に乗り気になってくれます。
彼らは見習いトロッコ技師のジェリックとサーフ。ほかの数人の仲間と共にアンバーヒルにトロッコを復活させようとしているらしい。が、何やら事情があるようだ。親方に会った方が早いということで、彼らが暮らす「トゥワイン」へと向かう。
トゥワインへ
トゥワインは線路を増設する作業員のための集落だったが、工事後も鉱山労働者が住み続けた村のようだ。村の中央にまで線路が引き込まれているのは、多くの労働者が通勤にトロッコを使用していたためらしい。
早速彼らの親方「マグヌス」に会いに行く。
「期待はするな」とは言われていたが、すでに泥酔状態のマグヌス。
トロッコを使ってナバスアレンへと向かいたいと話すが、彼は聞く耳を持たない。仕方がないので一旦外へ出てどうするかを話し合う。
ミンフィリアに話しかけると違うことを考えていたようで…
「違う…行きたくないわけがない…。
本当に、私はナバスアレンに行きたいんです…。
だって、そうしなきゃ…
みんなの力にだって、なれないんだから…」
彼女自身も決断を迷っているのでしょう。話をごまかすように「情報を集めてみよう」と一人駆け出していきます。
そんな様子にウリエンジェは「このまま、成り行きに任せて進んでしまっていいのか?」とサンクレッドに問います。
「成り行き?…違うな。
俺はもう何年も、長い間、考え抜いた。
望む結末は、もうとっくに決まっている」
選択するのは自分ではなく彼女。自分が少しでもどちらかに寄った態度を見せればそれは厳命となって彼女を縛ってしまう。「自身のために選ぶ機会を、奪うわけにはいかない。「彼女」の願いならば、なおさら…」そう話す。
そんな想いがあってのあの態度…というわけですが、エメトセルクが言ったようにもっとしっかりと話をするべきだったかな?とも思います。
枕木の上で弾む
さて情報収集ということで私はジェリックのもとへ。
親方の態度は予想通りだったようだが、まだ諦めていない旨を伝える。そしてなぜか一緒に線路の保守点検に誘われる。「業務に必要」なら何か話しても怒られないだろうということらしい。
アンバーヒルの鉱山は昔から採掘がおこなわれていたため、人力で掘れるような場所はほとんど残っていなかったようだ。そこで、当時この地域を治めていたナバスアレンが巨額の資金を投入し、異国からタロース技師のミステル族を招致。新たな鉱山開発を進めた。
それも「光の氾濫」でナバスアレンがなくなって衰退していった。15年前には、最後まで残っていた「ダイダロス社」が撤退し、タロースを作り出す技術はなくなってしまったらしい。
タロースの修理や製造が出来なくなったことで、トロッコも動かせなくなっていった。そんな時にトロッコ技師であるマグヌスと奥さんが村に戻ってきたらしい。幼い子供に安全な暮らしをと、アム・アレーンを離れていらしいのだがその子供も罪喰いに…。
「いつかまた、パパのトロッコが走るのを見たい」という息子が残した言葉を実現するために、トロッコの復活計画は順調に進んでいたらしいのだが…。
保守点検を終え村へと戻ると、彼らが修理しているタロースのもとへと案内される。トロッコが動かせない原因は動くタロースが無いためだったようだ。
案内された場所についてみると既にウリエンジェがタロースを調査していた。
ウリエンジェによれば魔力の流れを調べ、不具合のある個所の手入れ位であれば可能らしい。必要素材をサクッと集め再びウリエンジェのもとへ。
手入れを行い魔力を流し込んでみるが動く気配は全くない…。
これで反応がないということは「心核」、人で言えば心臓にあたる機関に問題があるのでは?と推測するウリエンジェ。ジェリックもその可能性は考えていたようで、代わりの心核を用意しようとしたこともあったらしいのだが…。
話しかけたところで「荷が重すぎる」と続きはサーフに聞いてくれと逃げ出してしまった。
仕方がないので続きはサーフに尋ねることに。
マグヌスの奥さんは凄腕の採掘師だったようで、タロースに新しい心核が必要になるかもしれないと知ったとき、自分が掘りに行くと名乗り出たらしい。彼女が坑道の奥深くに潜っていた時に大規模な崩落が発生し…そのまま帰らぬ人となってしまった。
家族を背負う背中
マグヌスは…墓石の前で座り込んでいる。
近づくサンクレッドを怒鳴りつけ、「二度と俺の前にツラ晒すんじゃねぇ!」と追い返そうとする。そんな彼にサンクレッドは静かに尋ねる。
「…ふたりの名は?」
「…息子はスクリ、妻はアグナだ
ただいまという相手がいなくなって、どこにも帰れなくなっちまった…。
こいつに溺れても溺れても、行きつく底なんてありゃしねぇ」
「…まったくだ。
いっそ楽にしてくれと願っているときほど、そいつは役に立たないもんさ」
「お前も家族を亡くしたのか」
家族なんて上等なものにはなってやれなかった。身寄りのない孤児だった自分には家族ってものの…加減がわからない。恩師を慕ってはいたが、自分の手で守らなきゃならないようなものは何ひとつ持たずに生きてきたと語るサンクレッド。
「そんなときだ…。
俺の力不足で、まだ幼かったあいつを、
天涯孤独の身にさせてしまった。
それからずっと護ってやりたいと思ってきたが…
思い返すたび、大したことはしてやれなかったと感じるよ」
「だからこそ、彼女の生きた跡を…
その意思を拾わなくちゃならないんだ。
それに、今の俺には、護ってやりたいものがもうひとつ…
足踏みしていたら、削られていくのはあいつの未来だ」
タロースの修復ができたあかつきには、マグヌスにトロッコを動かしてもらいたいと伝え話を終える。
「…どうして、本物のミンフィリアのこと、
過去みたいに言うんですか。
まだ取り戻せるじゃないですか…!
そのために、私はここに…っ!」
サンクレッドは何も言わず、彼女の頭を撫で去っていく。
暗がりの運試し
さてこの先ですが、タロースを動かすために必要な心核になりうる石を手に入れることが最優先。サーフに尋ねたところ、「どうしても諦めがつかないなら」南のヌベイ旧鉱山に行ってみるといいと教えてもらえる。彼にとって先輩の「グスジョン」に頼ってみるといいと助言もいただきます。
ヌベイ旧鉱山にはサンクレッドと共に行って欲しいというウリエンジェ。
「彼がどうあれ進むとしても…
その胸中に詰められし想いを、ひと欠片、誰かに分かたねば、
真に伝うべき言葉さえ、つかえたままとなるでしょう…」
早速サンクレッドに声をかけ、ヌベイ旧鉱山のグスジョンを訪ねる。
グスジョンによれば簡単に行ける場所は掘りつくされ、かといって深い場所は坑道維持用のタロースが停止しているため、いつ崩落してもおかしくない状態らしい。
結局は掘り残しを探すしかないようだが…同じく運任せではあるようだが違う方法もあるようだ。その方法を教えてもらう代わりに、運試しを兼ねて坑道で落としてしまった「フッブート金貨」を探してほしいと頼まれる。
サンクレッドの持っていた道具のおかげで割とサックっとフッブ―ト金貨を見つけ出しグスジョンの元へと戻る。
グスジョンによると体に鉱石を張り付けている虫、彼らは「岩蟲」と呼んでいるらしいが、その虫は人が通れない岩の隙間を利用して坑道の奥まで潜っている。その中には希少な鉱石が張り付いていることがある。
煙で岩蟲をあぶりだして体についている鉱石を頂くという方法らしい。あてもなく掘りつづけていくよりはマシというところでしょうか。
早速この方法を使って大量の鉱石を集め、グスジョンに鑑定をしてもらう。
待っている間にサンクレッドの昔語りが始まる。
原初世界のミンフィリアは父を亡くし、フ・ラミンにに育てられた。ただ、ラミン自身も恋人を失くし頼るものがいない境遇だった。少しでも力になればと、幼いミンフィリアは採掘師として稼いでいた。
「懐かしいな…。
俺が情報収集もかねてウルダハの酒場で飲んでると、
顔に泥をつけたあいつが、外を通るわけだ。
俺は、今日も無事に仕事が終わったのかと安心しながら、
なんだか妙に、居心地が悪くなる」
何でもない、ただの日常。そんな光景を思い出し、少し朗らかになるサンクレッドの表情。
そんな話をしていると、グスジョンが大声で呼びかけてくる。
集めた鉱石の中に心核となる獅子目石があったらしい。だが、興奮しているのにはそれ以外の理由があった。
「ここ数十年は出ていない」というほど大きな獅子目石には文字が彫られていた。
「マグヌス、スクリ、愛するあなたたちに」
興奮冷めやらぬグスジョン。
獅子目石を必ずマグヌスに見せてやってくれと頼まれる。
「…なんだ、また来たってのか。
大方、タロースを動かせなくて、泣きつきにきたんだろ?
諦めな…あれは俺にだって、どうしようもできねぇんだ」
未だうなだれているマグヌス。
「いいや、タロースは動くさ。
心核となる石が見つかった…お前の奥さんが、届けてくれた」
「嘘だろ…こんなこと…」
言葉を失うマグヌス。それ以上は何も語らず、「手に入れたのはお前らだ、好きに使え」と獅子目石を返してくれます。
タロースを動かすところだけは見に来てくれと伝え、ウリエンジェの元へと急ぎます。
生きるに足る理由
私たちが獅子目石を探している間にタロースの準備は完了していたようで、後は新たな心核をはめ込んで魔力を流し込むだけ…。
ウリエンジェが魔力を流し込むとゆっくりと立ち上がるタロース。それを少し離れた場所から見ていたマグヌス。
「なんでだよ…たかだが、これっぽっちの石人形だぞ…。
これっぽっちなのに…チクショウ…
なんてものを、遺していくんだ…」
その光景を見たミンフィリアは一人その場を離れていきます。それを追ったのは…。
「…どうしましたか、ミンフィリア」
「私には…遺せるものなんて何もない…。
私は、何をやろうとしても、みんなほど上手く出来ない。
私が私のまま生き残っても、だれも喜ばない…
サンクレッドだって傷つけるって、わかってるんです。
だからいっそ…!
いっそ、本物のために消えてくれって…
そう言ってくれたら、苦しくないのに…」
悩み苦しみ、半ば勢い任せでアム・アレーンへと来てしまった彼女は未だ自分がどうするべきなのかを決めかねているのでしょう。
そんな彼女にウリエンジェは優しく語りかけます。
世界はとても複雑で…誰かに生きて欲しいという願いさえ他の誰かを犠牲にしなければ叶わないこともある。だからこそ、皆生きるに足る理由を…死すべき理由を見出そうとする。
「…しかし、
本来その願いには、そのような難しい理屈はいらないのです。
ただ、大切なあなたに、
未来へと歩んでほしい…歩んでほしかった…
それだけのものなのです」
自身は人の群れで生きるのが苦手で、その事実に気づくのに時間がかかり過ぎたと語り、最後には「あなたは、ただ信じてもいいのではないかと…私は思いますよ」と話を終える。
そんな二人のやり取りを物陰から見守る私とサンクレッド。
「行ってあげたらどうだ」という私の言葉に「…そうかもな」と答えるに留まった…。
水晶公の正体
場面は変わりクリスタリウム、「星見の間」。
「今回は、彼らについていかなかったのか」
「ん、まあな。
大森林で、おおまかな具合は把握した。
あとは見るべきときに見ればいい」
エメトセルクが水晶公を訪ねた理由を単刀直入に尋ねるエメトセルク…。
「…お前はいったい、何なんだ?」
原初世界においてクリスタルタワーを造ったのはアラグ帝国。その建国と繁栄にも彼は関わっているらしいが、水晶公が行った召喚術は塔に備わっている機能ではないらしい。それどころか、肉体を捨てさせずに人を別世界に招くことはアシエンですら叶わないようだ。
それに対して水晶公の答えは…。
「私は、お前たちが翻弄してきたもの…
人の歴史、人の執念によって導かれた代行者だ。
クリスタルタワー…時の翼…
彼方より来たりし者による、次元を超えた事象観測。
そして、それらを目にすることになる天才たちが、
生涯をかけて遺した閃き…。
私は、すべての想いと奇跡を託されてここに立つ。
運命に反逆せんとするために」
その言葉にエメトセルクは何を想うのか…。
「…早く役目を遂げたいものだな、お互いに」
エメトセルクのこの言葉はきっと本心なのでしょう…。
二人の家族
再び場面は切り替わり、アム・アレーン。動くようになったタロースで、トロッコの準備に取り掛かる。
ウリエンジェに話しかけると「ヌベイ旧鉱山」でサンクレッドと話が出来たかを問われる。「ミンフィリア」の話をしたことを伝えると、「彼がそれを穏やかに口にできたのなら、私が言葉を重ねることはない」と語る。
先にマグヌスたちが「ビラン大鉱山」の操車場まで行って、貨車のチェックとタロースの行動指示をしてくれるようで、準備ができ次第私たちも向かうことにする。
出発前にミンフィリアがサンクレッドに話しかける。
私たちがヌベイ旧鉱山に行っている間にソイルに魔力を込めておいたようだ。それだけでなく、最初にもらった練習用のソイルも返すと…。
「お守りだと思って、持っていてください」とほほ笑むミンフィリア。
操車場へ到着するとトロッコの準備は整っていた。
サンクレッドは「俺がちゃんと…今度こそしっかりやる」と話し、ミンフィリアは「迷いは尽きないけれど、ここで進むのをやめることが、絶対、一番後悔するから」と先へ進む意思を見せる。
ウリエンジェは…
ナバスアレンへの道が開けたことをアリゼーたちに知らせに行くと、ここで別れることを告げる。また、状況次第ではそのまま大罪喰い討伐の可能性もあるため、合流の手はずを整える必要がある。
「ここまで…今まで、本当にありがとうございました。
どうか、気をつけて…」
別れを告げるミンフィリア。
そして…
こちらは交わす言葉は必要ないようです。
走り出したトロッコ、タロースを感知することで開くゲートも問題なく開き、このまま一気にナバスアレンへと…とは、やはりいきません。
立ちはだかるのは当然…。
大穴に落ちたはずのランジート…。
生きているだけでも信じられませんが、トロッコを蹴り飛ばし私たちは地面に放り出されてしまいます。
這いつくばるミンフィリアに私たちを始末するまで「そこで待て」と告げるが、その言葉に従うことはない。
「何故だ。
かつて我は、拾うたびにお前を育て、ともに戦場に立ち、
何百何千もの罪喰いを屠った…
されど世は変わらず、お前は幾度も、幾度も死に続けた!」
そして「惑わされてはならぬ」と、彼女を苦しみから解き放てるのはヴァウスリーのみだと語る。
「…いいえ、私はそんな風に救ってもらいたいわけじゃない。
今だって、痛くて、つらくて、苦しい…。
それでもこれは、ここまで旅をしてこられた証です…!」
私たちがかけた言葉を、一緒に見た風景を覚えている。その思い出があるからこそ、たとえ苦しくてもなかったことになんて、絶対にできない。
そして…
「伝えたいんです。
大好きだと…ありがとうと…。
私のこの、命ぜんぶで」
だからその手は取らない、「そこを…通してくださいッ!」と強い意志を見せた。
その言葉を聞いたランジートは激高し、ミンフィリアに襲い掛かる、が…。
しっかりとサンクレッドが守ります。
「…お前が伝えようとしてくれた気持ちは、
痛いほど、よくわかってる…。
言葉で示せず、すまなかった」
「行けッ!こいつは俺が食い止める!
だから誰のためでもない、お前の望みをぶつけてくるんだ。
俺は…
お前のわがままくらい、いくつだって受け止めてやる…!」
やっと言いやがったコノヤロー!
てか何その首の角度!イケメンか!
私はサンクレッドの言葉通り、ミンフィリアを連れナバスアレンへと向かいます。攻撃を仕掛けてくるランジートですが、今日のサンクレッドさんは気合が違うようです。
「行かせはしない。
妹と娘、ふたりの家族への想いだ…打ち破れると思うなよッ!」
対するランジートも本気になったようで…竜?を体に纏う。
「笑止ッ…!
貴様のような未熟者が、あれの父など名乗るでないわ!」
イベント戦としてはなかなか長い戦闘と二人の会話もなかなか…。
残念ながらSSはすべて遠目でキャラの表情が見えないので無し!
一応最後の瞬間だけ…。
「…お前たちがついてるんだ、俺は負けないさ。
そうだろ、ミンフィリア…アシリア…」
ボロボロになりながらもなんとかランジートを撃破する。が、竜に包まれランジートは姿を消してしまう。
サンクレッドも限界だったようでその場に倒れ込んでしまう。
「――君が この人生に与えてくれたものを
旅しながら 何度も思い返していた
他愛もない日常 過ぎていく日々
俺がそれを持て余している間に 君はすっかり大きくなった
思い出は ひとつひとつが鮮明で
だから あのときの言葉もよく覚えている
もらった愛情を 今度は誰かにわけにいくと――
そういって 遠い世界に旅立っていった
そんな優しい君の願いに 今度もまた
気づかなければよかったのかもしれない」
「…でも、一度くらいはちゃんと叶えたいだろ。
俺は、お前の「お兄さん」なんだから」
「ミンフィリア…」
サンクレッドとミンフィリア、二人の関係を紡ぐ最後の語りは胸が熱くなります。もし興味があれば「漆黒秘話 第一話 その名に願いを」読んでいただけると、より深く二人のミンフィリアに対するサンクレッドの想いが読み解けるかと思います。
邂逅
さて、アム・アレーン編も大詰め…私とミンフィリアは廃都ナバスアレンに到着します。
光に包まれ「超える力」によって映し出されたのは「光の氾濫」が今にもナバスアレンを飲み込もうかという場面…その中心には「光の巫女」たるミンフィリアと第一世界の光の戦士たち。
仲間たちが「光の巫女」とひとつになっていく中…アルバートだけは「力を使い果たしてはだめ」と残される。
「どうしてだよ…!
俺だって、この世界を護る力になれるなら…!」
「あなたは、まだ消えるべきではないわ。
いずれ、この世界を本当の意味で救おうとしたとき、
あなたはもう一度、希望になる」
そう言い残し光の中に消える光の巫女。
「超える力」による過去視が終わるとあたり一面、光の波に覆われた空間に立っていた。そして目の前には…。
「つらい宿命を背負わせてしまって、ごめんなさい…。
それでも投げ出さずに歩いてきてくれて、ありがとう」
謝罪と感謝の言葉を述べるとミンフィリアの選択を問う。
「…さぁ、聞かせてちょうだい。
あなたの言葉で、あなたの望みを」
一瞬の思案…迷いではなく遠慮や躊躇といった感じでしょうか?それでもミンフィリアは「大罪喰いを倒し、この世界を救いたい」と強い決意を口にする。
そして、「光の巫女」の力があれば姿を隠している大罪喰いの居場所を突き止めることができるかを問う。
「光の巫女」本来の力があればそれも可能らしい。
「わたしたちは、分岐点にたどり着いてしまったの。
…選ぶのは、いつだって勇気がいる。
でも、あなたはそれを為せるだけの強さを、
大切な人たちから、もらってきたのではないかしら」
「100年前…この世界からは、
「光の氾濫」とともに、多くが失われました。
たくさんの命、豊かだったはずの大地、
そして…英雄と呼ばれる存在も。
そんな世界で、私はみなさんの背中を見ました。
遥か遠くから来た、英雄たちの背中を…
一緒に旅をして、すぐ近くで」
「私はまだ未熟だけれど、
許されるのなら、あの背中を追いかけてみたい。
無謀だとしても…届かないかもしれなくても…
もらった想いを、力を、次の誰かに伝えられるようになりたい。
それが繋がって、繋がって…
この世界でもいつかまた、多くの英雄たちが、
果てない未来を目指すようになればいい」
「素敵な夢…。
わたしもかつて、願ったわ。
「ミンフィリア」という存在を
罪喰いと戦う人々の灯として繋いでいく…
それが、いつか本当の救いに結びついてほしいと。
あの願いは、あなたが拾ってくれたのね。
…わたしは、それで十分、胸を張ることができる」
二人の想いが重なっていきます。そして、ついにその時が…
「覚えていて…。
英雄は、ひとりではないわ。
ふたつの世界のあなたが手を取れば、
運命はまた、切り開かれる」
最後にそんな言葉を残し消えていきます。
さて、少し話がそれますが…パッチ5.1「白き誓約、黒き密約」のメインストーリーをクリアするとモードゥナにあるクエストが発生します。「小さな旅路」というクエストでフ・ラミンから受注できます。
ミンフィリアが想いを託し旅立ったことを知ったラミン。区切りをつけるための、ほんの少しの旅に同行します。空を見上げるラミンの姿がなんとも切なく印象的でした。もし受注していないようでしたらプレイしてみてください。
リーン
光の空間から出た私たち…ミンフィリアの外見が様変わりしています。
「ミンフィリア」が「本来の姿に戻してくれたんだと思う」と語る彼女。
金の髪に、水晶色の目。転生して戦い続ける「ミンフィリア」の証だったそれはもう必要ない。
「…自分の中に、あたたかな力の流れを感じる」と外見以外にもいろいろと変化が起こっているようで、大罪喰いの存在も、どこにいるのかまでしっかりと感じ取れているようだ。
急ぎみんなと合流して、討伐に…と行きたいところだが、ミンフィリアは少し躊躇しているようで、気持ちを落ち着かせるために先に戻っていてほしいと言われる。
ミンフィリアの望み通り先に合流すると、ボロボロのサンクレッドに「そっちも無事みたいだな」と声を掛けられる。サンクレッドは全然無事じゃなかったらしく、アリゼーなんかは「こっちの肝が冷えた!」と突っ込んでいた。
ほどなくして姿を見せたミンフィリアは不安そうな表情を見せていた。
そんな彼女にサンクレッドは「…ちゃんと、会えたんだな」と微笑みながら声をかける。オドオドしながら話を続けるミンフィリアに立ち上がり近寄るサンクレッド。
「おかえり、がんばったな」
「本当に…よかったの…?」
「…家族が無事に帰って来たんだ。
おかえり以外に、かけるべき言葉があるのか?」
不安だったのでしょう、その言葉に彼女は涙を流します。
ここでヤ・シュトラが彼女を「何と呼ぼうかしら?」と呟く。
彼女は運命を自分のものとして受け入れた。それならば自身の名を持つべきだというのがヤ・シュトラの意見。それに、ミンフィリアの”暁”に集った者として、自分たちにこそ必要なケジメだと語る。
幼かった彼女はユールモアに引き取られる前の名前を憶えていないらしく、新たに名前を付けることになる。もちろんその役目はサンクレッド。
「…リーン、でどうだ」
妖精語で「祝福」を意味する言葉らしい。
それを聞いたウリエンジェが珍しい表情を見せる。
ウリエンジェが行った「妖精語講座」をちゃんと聞いていたことに驚いているらしいw
「リーン…私の名前…。
ありがとう、とても嬉しい…!」
「またよろしくな、リーン」というサンクレッドに、嬉しそうに「はいっ!」と答えるリーン。
本来の「光の巫女」としての力を得たリーン。
彼女によると大罪喰いの気配は現在地から西方向、しかもかなり下、地面の中ではないか?ということだが…。
私たちが戻ってくる前に周辺の探索を行っていたようで、その方向には「マリカの大井戸」と記された廃墟があったらしい。
早速その「マリカの大井戸」に向かう。思っていたよりもかなり深い大穴…。
リーンによれば井戸から吹き上げる風に大罪喰いの放つ光が混じっているようだ。
マリカの大井戸
ということでいつも通りフェイスで「マリカの大井戸」攻略へ。
今回は長くなったので大罪喰いのみの紹介としましょう。
まずはみなさんの意気込み?を!
ヤ・シュトラ
アリゼー
アルフィノ
サンクレッド
ウリエンジェ
リーン
と、特に意気込みらしい意気込みはアリゼーくらいなものでしたが…。
前回のラケティカでは初の獣型でしたが、こちらのストルゲーは何がもとの大罪喰いなのでしょう…?
討伐後、いつものように溢れた光を吸収する私ですが…。
いつものように簡単にはいかず少し苦しい表情。それでも何とか溢れた光を内にとどめることには成功する。そして、アム・アレーンにも闇が戻る。
「やっと、アム・アレーンからも光を掃うことができた…。
やったよ、テスリーン」
空を見上げ呟くアリゼー。その頭上をユールモアの飛空艇が撤退していく。
これで4体の大罪喰いの討伐に成功。残るはコルシア島付近…ヴァウスリーの本拠地でもあることから次の戦いは総力をあげて対抗してくることが考えられる。そのことを自覚しているためか、みな硬い表情に。
遠すぎて大罪喰いの気配を感じられないこと、水晶公への報告もかねて一旦クリスタリムへと帰還する。
to be continued...
後述
なんというか、話の内容は違うのですが…境遇的にFF10のオープニング。ザナルカンド遺跡到着時のような感覚が甦ってくるようでした。
今回はもうサンクレッド回と言っていいくらい大活躍でしたねぇ…かっこ悪かったりモヤモヤする場面も多かったですが…。
「どちらかに寄った態度は」とか言いながら、最終的に「お前のわがままくらい、いくつだって受け止めてやる…!」とか言っちゃうし、結果的にその言葉が彼女の選択を後押ししてたり。
サンクレッドの語り部分は卑怯だったなぁ…。
と、長くなってしまいそうなのでこの辺で。
流石に年内で5.0は書き終えたいので当分こんな記事が続くかと思います…
今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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