さて、今回は久しぶりにアニメのお話。
私が契約しているdアニメで、最近追加された「蟲師」という作品。正確には追加された作品は続編の「蟲師 続章」ですが、どちらも素晴らしい作品です。
あらすじ
「蟲」それは動物でも植物でもない、生命の原生体。本来棲む世を隔てたヒトと蟲とが重なる時、人智を超えた妖しき現象がうまれ、ヒトは初めてその存在を知る。すべての生命は、他をおびやかすために在るのではない。ただ、それぞれが在るように在るだけ―。
と…この、あらすじだとイマイチどんな話なのか分かりにくいので加筆を…。
｢蟲師｣という職業を生業としている主人公のギンコ。
幼少期より蟲が見え、蟲を呼び寄せる体質のため、ひとつ所に留まることは出来ず、蟲の研究をしながら常に旅をしている。
今作は、そこで出会う様々な蟲、そして蟲と関わった人々との物語を描いています。
（引用：TVアニメ『蟲師』公式サイト）
大人向け「日本昔ばなし」
時代背景は作者曰く、「鎖国を続けた日本」もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」。
物語は基本的には主人公である蟲師・ギンコが、蟲にまつわる事件や難題を解決して回るといった構成となっています。
「あれ、それじゃ日本昔ばなしと変わらないんじゃ？」、そう思われるかもしれません。
あるエピソードで主人公と蟲の対話シーンがあります。
「何故私たちを殺すのか？ 私たちは何も悪い事はしていない。」そう問う蟲に…
「それはお前たちより、人間の方が強いからだ。」と主人公は答えます。
綺麗事だけでは生きていけない…そんな人間の業のようなものが垣間見れるエピソードもありますし、何も解決しないままに終えてしまう回もあります。
「問題提起」とまではいかないでしょうが、視聴している自分なら「どうしただろう？」と考えさせらる物語も数多くある「蟲師」。
大人にこそ見てほしいアニメです。
ノスタルジックな世界観
時代背景から日本の原風景を描き出している今作品。作画はキャラクターに関して言うと割と普通ですが、自然の世界を構成する上での美しい背景は圧巻で…色も緑であれば、唯の緑ではなく、森の緑、草の緑、山としてみる緑のように本当に美しい仕上がりです。
そして、それらをさらに際立たせるのが秀逸なBGMと音。
OPの楽曲が英語の歌詞なのはちょっと納得いきませんが、物語に入る前に心を落ち着かせ、静かに物語に入っていけるのはとてもいい演出です。
EDは毎回その話のために作られたBGMで、その入りがとても素晴らしい。物語の余韻に浸りたくなるような素晴らしい楽曲たち。
BGMと合わせて音にも注目して視聴すると、とても音を大切にしていることが分かります。風の音やドアの音、足音。基本的に静かなお話が多いので余計に際立ちます。
個人的おすすめ回
正直どの物語も素晴らしいのですが…
「眇の魚」
母親と行商の旅をしていた少年ヨキは、崖崩れに遭い母親を失う。一人彷徨い歩いた末に、深い深い森の中で行き倒れたヨキを助けたのは、「白髪、隻眼の女蟲師ぬい」だった。元より行き場のないヨキはぬいの元にとどまり、蟲師としての知識や思考を教えられるが、森とぬいにはヨキの知らない秘密があった……。蟲師ギンコの原点を辿る物語。
あらすじにある通り、ギンコが蟲師になるきっかけとなった物語。どういった経緯で蟲師になり、どんな想いで続け旅をしているのかを知るためには必須のお話。
「筆の海」
「代々その身の内に禁種の蟲を封じてきた狩房家」。その4代目筆記者として過酷な運命と向き合う娘、狩房淡幽（かりぶさ たんゆう）。禁種の蟲に蝕まれ動かぬ足を引きずりながら、別邸にこもり日々禁種の蟲を封じる呪を書き続ける淡幽と、蟲を寄せ付ける体質から常に流れ歩き続けるギンコ。全く正反対の性質を持つ2人の静かな心の交流……。
二人の関係性、そして距離感が良く描かれているこのお話。物語終盤、きっと叶うことのない儚い会話が胸を打ちます…。
「緑の座」
緑豊かな山の中、1人暮らす少年は描いたモノに命を宿す、神の筆（かみのひだりて）」を持つという。噂を聞いた蟲師ギンコは調査のため、少年のもとを訪れるが……。
原作、アニメ共にこの話から始まる「蟲師」。今見直してみても本当に心をグッと掴まれてしまう、初回としては完璧な出来。心温まるお話なのもグッド！
まとめ
今回は久しぶりにアニメの紹介をしてみました。
基本的に１話完結の「蟲師」。長期休暇中に一気見でもいいですし、1日1話という形でも見れますので是非視聴してみてください。
Prime会員なら無料で視聴できます！
今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
