劇場版3部作「Fate/stay night [Heaven's Feel] 」最終章公開まで後1か月。
今回は劇場版第1章となった「presage flower」の紹介と感想でも書いてみようかと思います。
Fate/stay nightって何?
劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」第一章/本予告 posted by アニプレックス
2004年にTYPE-MOONより発売されたPC用のゲームで、ビジュアルノベル作品ですね。発売当初は成人向けのゲームとして発表されましたが、2007年にPS2移植の際、18禁となるCG、シナリオを削除し、新エピソード「Réalta Nua」を追加して発売されています。
ちなみに私は大学時代、友人に勧められてPC版をプレイしました。「エロゲじゃん!」とプレイするまでに少し躊躇がありましたが、プレイしてみると面白い作品でした。後に移植後の「Réalta Nua」版もプレイ済みです。
さて、「Fate/stay night」には3つのルートがあります。
滅亡した祖国を救うため、”王の選定”のやり直しを聖杯に望む、セイバーの救いを描いた「Fate」。展開としては王道で個人的にはあまり面白みを感じません。いわゆるセイバールート。
「Fate」で示唆された衛宮士郎(主人公)の抱える歪みに向き合う姿を描いた「Unlimited Blade Works」。彼の理想と、それを否定するアーチャーとの対峙。そのアーチャーの正体は…。
個人的には全ルート中で一番好きなストーリーで、いわゆる遠坂凛ルート。
聖杯戦争を描いたこれまでのルートと根本的に異なり、そもそも「聖杯」とは何か、なぜサーヴァント同士の戦いが必要だったのかという謎の核心部分が明らかになる「Heaven's feel」。
「Fate」、「Unlimited Blade Works」とは毛色が違い、鬱度も高め。作中で何度も語られた「誰かを救うという事は、誰かを救わないという事」を地で行くストーリーで、いわゆる間桐桜ルート。
今では様々な作品が出すぎていて、良くわからないレベルにまでなったFateシリーズですが、大本はこの3つのストーリーからなる「Fate/stay night 」を起源としています。
あらすじ
劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」第一章/本予告 posted by アニプレックス
「もしわたしが悪い人になったら許せませんか?」
少年は少女を守りたい。そう、思った。
魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉 が、あらゆる願いをかなえる願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」が起きて10年、冬木市で再び戦争が始まった。
前回の「聖杯戦争」の参加者である衛宮切嗣の養子・衛宮士郎は遺志を継ぎ、戦うことを決意する。
士郎のそばには、彼を慕う少女――間桐桜がいた。彼女は毎朝、毎晩士郎の家に通うと朝食と夕食を作り、天涯孤独だった士郎と優しい日々を過ごしていた。
だが「聖杯戦争」が始まると、冬木の町に流れる空気が変わった。あちこちで殺人事件が起き、不穏な空気が流れ始める。士郎は桜を自宅に泊めることを決意した。
士郎は召喚したサーヴァント・セイバーとともに、魔術師の遠坂凛と同盟を結び「聖杯戦争」に臨む。
だが、その戦いは暗躍する者たちによって大きくきしみ、歪み始めていた。
劇場版1章目となる[presage flower]のあらすじはこんな感じでしょうか?
「Fate」、「Unlimited Blade Works」をプレイして「Heaven's feel」が解放されるゲームと同様に、いきなり「Heaven's feel」を視聴すると色々と理解しきれない場面が多々ある作品になっています。
共通ルートである、ランサーvsアーチャー戦からのセイバー召喚まではOPのダイジェスト版になっています。初見では厳しい構成ですが、私のように過去作品を視聴した側からすればこれくらいで丁度いいです。
未視聴の方は「Fate」に関してはスルーしてもいいかもしれませんが、今回の「Heaven's feel」の制作を行っているufotable作の「Unlimited Blade Works」、「Fate/Zero」辺りを視聴してからの方が色々と分かりやすいかも?
ちなみにどちらも私好みのエンディングになっております…('ω')
間桐桜
劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」第一章/本予告 posted by アニプレックス
本作のヒロインであり、主役でもある”間桐桜”。彼女を深く知ることが「Heaven's feel」を深く楽しむためには不可欠でしょう。
「Fate」、「Unlimited Blade Works」では、あまり物語に絡んで来ることがなかった彼女ですが…ひと言で言い表すなら”重い”でしょうか?
物語冒頭、今作のヒロインである”間桐桜”が、主人公”衛宮士郎”の元を訪れるシーンがあります。劇中、説明はありませんが、祖父の命によって監視という名目で訪れているのですが…。
その時の彼女は死んだような表情を、目をしています。これは彼女の境遇を、今日に至るまでどう生きてきたかを知れば察することも出来ましょうし、私は既に涙目でした。
第1章[presage flower]では、その暗さや重さをチラッチラッと匂わせつつも、少し陰のある少女といった感じで描かれています。
まだまだ序章、この先彼女の内に秘めた闇が描かれていくのでしょう…。
2作とは異質[Heaven's Feel]
聖杯戦争そのものを描く物語ではなく、「聖杯」とは何か、なぜサーヴァント同士の戦いが必要だったのかという謎に迫っていく[Heaven's Feel]。
「Fate」、「Unlimited Blade Works」とは違い、”士郎と桜”に重点を置くように、早々にサーヴァント達が脱落していきます。
冒頭、OPまでの20分強を使ってまで、ふたりの出会いから桜が徐々に心を開いていく様子が丁寧に描かれています。実はこういった描写は原作にはなかったんですよね。ふたりの出会いからしっかりと描くことで、桜をより深く知ることができるようになっています。
原作者の奈須きのこ氏は「気持ちのいい剣戟伝奇の後に待っていたのは人と人の、男と女の話でした」と[Heaven's Feel]について語っています。
今作は前作までの作品以上に、登場人物の感情や内面に深く入り込んで作られていると思います。そして最も深くそれらを描かれているのが、やはり”間桐桜”。
第1章[presage flower]で最もそれが描かれているのは土蔵での会話シーンでしょう。
共に似た境遇のふたりではあるが、士郎は”養父のようになりたい”と真っ直ぐな想いで語る。それに対して桜は何とも言えない表情を見せる。士郎に惹かれ、想いを抱きながらも、自身とは違い平凡に過ごしてきた彼への妬みを含む複雑な感情…。
と、個人的解釈ですが…w
戦闘シーンも素晴らしい本作ですが、そういった内面のお話が重要な作品だと思います。
ちなみにこの場面、Aimerさんが歌う主題歌「花の唄」がアレンジされてBGMで流れていましたがピッタリ合っていましたね。
この「花の唄」、劇中、桜が言葉にできない想いが歌詞に込められています。是非歌詞に注目して聴いていただきたいです。
この場面以外でもOPにも仕込まれてたり、ちょこちょこ流れていましたが梶浦さんの音楽はいいですねぇ…。
戦闘シーン
軽く戦闘シーンにも触れておきましょう。
劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」第一章/本予告 posted by アニプレックス
「Unlimited Blade Works」、「Fate/Zero」を視聴した方はご存じでしょうが、ufotableさんの戦闘シーンはかなりのハイクオリティで描かれます。今作も同様に戦闘シーンは文句なしに素晴らしい…兄貴(ランサー)と真アサシンとの戦闘シーンは本当に鳥肌が立ちました…!
まとめ
第1章[presage flower]ですが、”思っていた以上に物語を進めたな”という感覚です。「省略しすぎ」とも言えますが、「Fate stay night」としては複数映像化されていますので、これくらいのテンポでよかった良かったのかな?とも思います。
約2時間の作品ですが、あっという間に見れてしまうのは流石としか言いようがありませんが、まだまだ序章…。
第2章[lost butterfly]公開前に、ある声優さんが「『心して』見に来てください。じゃないと、心も体もぜんぶ持っていかれます」とコメントしていましたが…第2章は本当にヤバかったですね。そちらは次回にでも。
今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。