自粛期間に合わせて、色々なコンテンツが無料で楽しめるようになっている昨今ですが、今回はアニメ「蒼穹のファフナー」が無料で見られるということで紹介をしてみようかと思います。
2004年の「TVシリーズ1期」から、TVスペシャル「RIGHT OF LEFT」、劇場版「HEAVEN AND EARTH」、「TVシリーズ2期」、現在進行形で劇場先行上映OVA「THE BEYOND」とシリーズとして16年続いておりまだ未完の作品です。
- 偽りの平和から冷酷な現実へ
- 「RIGHT OF LEFT」という爆弾
- 希望を見い出す「HEAVEN AND EARTH」
- 絶望の中の新しい希望「EXODUS」
- 忘れちゃいけない「angela」の存在
- 後述
偽りの平和から冷酷な現実へ
引用:蒼穹のファフナー公式HP
蒼い空と海、豊かな自然に囲まれ、日本本土から遠く離れた孤島・「竜宮島」に暮らす中学生、真壁一騎と友人の皆城総士は、同級生たちとともに穏やかな日々を過ごしていた。
その平和な日常は、突如襲来した謎の生命体・フェストゥムによって崩れ去る。
竜宮島は移動要塞アルヴィスとして真の姿を現し、一騎たちは人型兵器ファフナーの、総士はそれを率いるジークフリードシステムのパイロットとして、戦いの渦に巻き込まれていく。
ファフナーのパイロットである一騎をはじめとして、少年少女たちを待ち受ける過酷な運命は本作の見所であると同時に物語全体に重い空気感を漂わせています。
ファフナーに乗ることによって生じる副作用・同化現象。やがては結晶化して死に至ることを知りながら、それでも容赦なく襲撃してくるフェストゥムとの戦いを強いられ、時には仲間を失っていく。
そんな極限状態の彼らが辿りつく結末は…。
「いなくなった」者と「そこにいる」者、大人と子供、島の内と外の世界、そして人類とフェストゥム。いくつもの対立・交差する関係に全編を通して焦点が当てらながらも、最大のテーマ「対話」のもたらす意味へと迫る姿勢を貫いていく物語になっています。
「RIGHT OF LEFT」という爆弾
引用:蒼穹のファフナー公式HP
シリーズ2作目、時系列では始まりの物語にあたる本作。
TV1期であっけなく散った彼女も、そして頑ななまでの態度を貫き通す総士の姿も、本作を視聴すればきっと涙無くしては語れないでしょう。
私はまだ「THE BEYOND」を視聴しておりませんが、ファフナー史上最高の出来であり、最凶の鬱展開であると断言できます。それでいて、驚くほど綺麗にまとまっていてバットエンドなのに後味の悪さを感じない驚異の作品です。
この作品を視聴するためにTVシリーズ1期を見てほしい…そう思わせるほど完璧な作品です。
ハンカチは必須です…この作品を見て合わなければファフナーには縁がないと思っていいと思います。
希望を見い出す「HEAVEN AND EARTH」
引用:蒼穹のファフナー公式HP
舞台はTV1期から2年後の世界。
平和を取り戻した島の人々だが、一騎をはじめ一部パイロットたちは同化現象の後遺症を背負ったまま生活している。世代交代も進み、1期ではほとんど出番のなかった後輩たちがパイロットとして前線へと出撃していきます。
新たな戦いの火種が訪れるが、人間とフェストゥムの和解の可能性を示す希望のある物語になっています。少し駆け足になってしまった部分があるにせよ、1期完結編として申し分のない出来で、ここで終わりにしても良かったのかもしれません。
ただ、続編として「EXODUS」が製作されたため完結編でもあり、新しい物語への序章にもなっています。
劇場版ということで、作画を含め戦闘シーン、背景など圧倒的にクオリティが上昇している点も嬉しいところ。
絶望の中の新しい希望「EXODUS」
引用:蒼穹のファフナー公式HP
劇場版「HEAVEN AND EARTH」から2年後が舞台。
かつての子供たちがそれぞれの道へ進み、新しい世代が育ちつつある竜宮島に、ある少女を乗せた人類軍輸送機が来訪する。
フェストゥムの言語を理解し対話する少女と、フェストゥムに守られた少女。絶望の広がる世界に生まれたふたつの希望が出会い、物語は新たな展開へ進む。
全体的に漂うあの絶望的な空気感、”誰がいつ死んでもおかしくない”という、ファフナーらしい独特の世界観は今作も健在。
日常シーンや各人の描写も見事になされているし、丁寧に作られているのが分かるだけに、終盤をもう少し時間をかけて描き切ってほしかった。削っていい話がないだけに難しいところですが、決まった尺の中で描き切ってこそ”名作”になると思うので…。
忘れちゃいけない「angela」の存在
ここまで紹介したTV1期、「RIGHT OF LEFT」そして劇場版「HEAVEN AND EARTH」、「TVシリーズ2期」に至るまで、ファフナーの世界感を表現するために「angela」の存在は必須でしょう。
1期OP「Shangri-La」、ED「Separation 」に始まり、1期15話特殊ED「Proof」、「RIGHT OF LEFT」では「果て無きモノローグ」、「Peace of mind」。
各話、各場面に完璧にマッチした楽曲と彼らの心情を代弁するかのような歌詞。ファフナーという物語をより深くしてくれていると感じます。
後述
ここまであまり本編には触れずダラダラと書き綴ってきましたが、設定量が多すぎるので書き出すと収拾がつかなくなる&見直さないと忘れてる部分がありそうでサラッと書きました。
もし気になっている方がいましたら視聴してみてください。
今回も最後まで読んでいただきましたありがとうございました。