今回は建売住宅を購入するまでの流れをご紹介したいと思います。
住宅を購入するという事は多くの方にとって人生で1度きり。だからこそ分からないこと、不安なことも数多くあると思います。そんな方に少しでも役に立つお話が出来ればと思います。
- 1.情報収集
- 2.内覧してみる
- 3.購入申し込みと住宅ローン事前審査
- 4.売買契約の締結
- 5.住宅ローン本審査の申し込み
- 6.住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)
- 7.内覧会(立ち合い)
- 8.決済、引渡し
- 9.まとめ
1.情報収集
情報収集と言っても難しく考える必要はありません。自分が購入しようと考えている地域の建売住宅の相場を掴んでおけば良いと思います。
相場の調べ方はSUUMOやアットホームなどの不動産情報サイトで物件を検索してみたり、新聞を取っていれば広告なども有効な情報源となります。
私が調べていた時のポイントとしては立地、土地の大きさ、形状、家の外観と大きさに重点を置いて調べていました。
こうやって情報収集をしていくと相場はすぐにわかってきます。
2.内覧してみる
建売住宅の相場がある程度わかったら内覧をしてみると良いと思います。
内覧の申し込みは電話でも可能ですが、”1.情報収集”で紹介しましたポータルサイトを利用すると手軽に申し込めます。
実際に不動産会社の方と一緒に住宅を見学するので少しドキドキしますが、分からないことは遠慮せずに質問してください。一生に1度の買い物ですから妥協や不安は残さないようにしましょう!
また、オンライン上に紹介されている物件情報というのはごく一部です。オンライン上に掲載される前に売れてしまっているという事も多いようですので、不動産会社の方におススメの物件をいくつか紹介してもらいましょう。
3.購入申し込みと住宅ローン事前審査
内覧をして「ここだ!」という物件に出会えたら住宅の購入申し込みと住宅ローンの事前審査に申し込みましょう。
住宅購入の申し込みにはお金はかかりません。この段階では購入しますよという意思表示であって契約ではありません。ですが通常はこの先の段階まで進んだらキャンセルはできないと思っていただいて間違いないと思います。
住宅ローンの審査は事前審査と本審査の2段階で審査されます。当たり前ですが事前審査を通らなければ本審査にも進めませんし、売買契約も締結できません。
事前審査は基本的に自己申告で行う簡単なものですが、私の場合は源泉徴収票の提出を求められました。
この事前審査は契約金額(物件価格)、借入希望金額(自分が借りる金額)、返済期間(何年で返済するのか)、物件の所在地、面積、建物構造などの情報が必要になりますが、仲介業者さんが進めてくれますので実際に自分で気にしなければならないのは契約金額、借入希望金額、返済期間だけです。
また、他に車のローンなどが残っている場合にはその契約内容とローン残高が分かる書類も必要です。
事前審査を通過したら遂に売買契約を行います。
4.売買契約の締結
売買契約を結ぶにあたって初めて手付金というお金が発生します。手付金は契約した後に解約する場合に相手方に支払うお金になります。解約せずそのまま物件を購入すれば物件の売買代金に含まれます。この手付金ですが一般的には物件価格の3~5%となっているようです。ちなみに私は10万円だったのでかなり安い手付金でした。
契約の際にはもう一つお金のかかるものがあります。売買契約書に貼る印紙代。この印紙代ですが2020年3月31日まで軽減措置により安くなっています。私は1000万~5000万の間の売買契約ですので1万円の印紙代を支払いました。
さて、売買契約ですが実際に何をするのかと言いますと、まず重要事項の説明が行われます。
これは宅地建物取引士の資格を持った方が物件の詳細、契約内容について事細かに説明してくれます。項目が多いうえに専門用語も多数出てきますのでわかりずらいですが、しっかりと説明を聞いておいてください。また、分からないことは納得がいくまで質問してください。
説明が終わりましたら遂に不動産売買契約の締結です。
契約書には支払い方法、引渡し方法など物件に関する様々な項目が書かれています。契約書の内容の確認後、売主と買主で、署名、捺印をして契約が成立します。
5.住宅ローン本審査の申し込み
住宅ローンの本審査は不動産売買契約後に申し込みをします。
本審査前までに借入プラン、返済期間、一人で借りるか夫婦で借りるか、いくら借りるのかを決めておく。
本審査には源泉徴収票や住民票、印鑑証明などに加え不動産の売買契約書の写しなども必要になってきます。必要書類は金融機関や勤務先、購入物件で異なりますので必ず確認してすべてを準備してください。
審査にはおおよそ1週間程度かかります。審査を通過したら住宅ローンの契約です。
6.住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)
住宅ローンの契約。法律的には金銭消費貸借契約(金消)と呼ばれます。私は「金消は何時にしますか?」と聞かれて「何ですかそれ?」と答えて少し恥ずかしい思いをしました。ローン契約って言ってくれればいいのですが、専門家の方はあまりローン契約とは言わないのかもしれません。金消=ローン契約のことだと思ってください。
金銭消費貸借契約ですが、準備するものが多いなどの理由から、別途記事にしようと考えています。
ここでも契約書に印紙を貼りますので印紙代が必要になります。1000万~5000万円は2万円の印紙代が必要になります。
7.内覧会(立ち合い)
この内覧会は”2.内覧してみる”の時の内覧とは違います。
既に契約が終了していますので、これ以降、他の見学者が建物内に入ることは出来ません。ですが、それ以前は自分も含め他人が出入りしています。人が出入りしているという事は汚れや傷がある可能性があります。また、元々の建物(建具)の不具合もあるかもしれません。
この内覧会はそれらの不具合を見つけ、引渡し日(決済日)までに修繕してもらうための内覧です。
傷やドアの開閉チェックはしっかりしておきましょう。また間取り図を見て実際の設備の位置がしっかりと合っているかのチェック、コンセントがしっかり使えるかのチェックも出来るといいかと思います。(私はコンセントチェックをしておらず、2か所使えない場所がありました)
また、家具や家電の購入に備えて置く場所の採寸をしておくと良いかもしれません。私は何度も往復して採寸をしたのですが、結構な手間になります。
8.決済、引渡し
住宅ローンの借入をする銀行で行うのが一般的ですが、私は最寄りのJAの会議室で行いました。メインバンク(銀行じゃないですが)がJAなのでその都合です。
ここで残代金(購入価格-手付金)、登記費用、諸経費、火災保険料などを振り込みます。諸経費は手付金と同じ位、購入価格の3~5%程度です。
残代金の入金が確認されましたら家の鍵が渡されます。
おめでとうございます、これでマイホームを手に入れました。
9.まとめ
少し足早になってしまいましたが建売住宅購入の流れは大まかにはこのような流れで進むと思っていただいて間違いありません。あ、一応経験者ですので!
今回はおおざっぱな流れの紹介だったので細かいお話や私が分からなくて困ったお話は別途記事にして、リンクを張っていこうと思っています。